[バルセロナ]ロナウジーニョ正念場圧倒的な強さでスペインリーグを連覇、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を14季ぶりに制した昨季のバルセロナ。今季は中盤もこなすFWグジョンセンをチェルシーから、右サイドバックにはW杯優勝のイタリア代表DFザンブロッタをユベントスから、それぞれ補強して各ポジションの層に厚みが増し、盤石の布陣を整えた。 だが好事魔多しだ。昨季のリーグ得点王のFWエトーが9月末の欧州CLでひざを負傷したのに続いて、11月にはFWメッシが左足の甲を骨折していることが判明して共に長期間の戦線離脱。“至宝”ロナウジーニョと合わせた前線のトリオの2枚を欠いてクラブW杯に臨む。 グジョンセンやジュリなど控えの脇役の奮闘もあって国内リーグでは首位を守っているが、「ボールに多く触ってチャンスを作るのが自分の持ち味」というロナウジーニョが自在の連係を楽しんでいた相棒を失ったことで、昨季ほどの安定した力強さは見られない。連覇を目指す欧州CLでは、最終節のブレーメン戦で勝てなければグループリーグ敗退が決まるがけっぷちに立たされている。 日本で気持ち良く試合できるかどうかは、ロナウジーニョが「もう一つの決勝戦になる」と気合を込める12月5日のブレーメン戦の結果次第となりそうだ。 クラブW杯の初戦で対戦する可能性のあるアメリカには親善試合で引き分けたことがあり、ライカールト監督も「バルセロナは4点を挙げ、壮観な試合だった」と再戦への自信を見せる。 昨年はリバプールがサンパウロに苦杯を喫しており、世界のサッカーの頂点を自他共に認める欧州王者が2年連続で南米代表に優勝をさらわれることはプライドが許さないだろう。現役選手だったACミラン時代に前身のトヨタ杯を2度制した指揮官は、「このタイトルは非常に栄光あるもの。決勝まで残るのは我々の務め。優勝するためにしっかり準備していく」と大会に向かう。 (2006年12月3日 読売新聞)
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