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バルサ、禁破り胸にユニセフのロゴ

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「ボランティア活動は重要なもの」と話すFCバルセロナのラポルタ会長=中村光一撮影

 昨季の欧州王者としてクラブW杯に出場するバルセロナ(スペイン)が今季、ユニホームの胸に国連児童基金(ユニセフ)のロゴを入れて戦っている。

 1899年の創立以来、ユニホームにスポンサーのロゴを入れない伝統を守ってきたクラブだが、今回は通常のスポンサー契約の概念とは異なる。バルセロナが向こう5年間、毎年150万ユーロ(約2億3000万円)をユニセフに活動資金として提供することを示すものだ。

 読売新聞と会見したジョアン・ラポルタ会長は「サッカーの世界から社会へ向けての協力は惜しまない。それは我々の姿を世界に向けて発信することになる」と、その意義を語った。

 百余年の禁を破って胸スポンサーを解禁したクラブに対して、5年間で1億1000万ユーロ(167億円)の条件を提示した北京五輪組織委員会などが接触してきたケースもあった。だが、同会長は「世界中の恵まれない子供たちに対するボランティア活動は重要なものであり、そのイメージ(姿)は一つのクラブ以上のものとして有意義だ」としてユニセフとの契約を決め、2年目の来季も引き続き、ロゴを使うことを決めた。

 会長就任以来、財政再建に取り組んで、3億ユーロあった赤字を3年間で解消し、「09年にはスポンサー料、テレビ放映権料、物販などで今よりも収入増となる見通しだ。金がなければ、寄付もできない。経営の立て直しができたからこそ今回の契約も実現した」と語る。提供される資金はエイズに苦しむ子供たちの救済活動に使われる。

 欧州のビッグクラブによるスポンサー獲得合戦は飽和状態にあり、ビジネスの常識を覆す今回のユニセフとの契約は、地球規模での社会貢献を打ち出すことで他クラブとの差別化を明確に打ち出す狙いもあるようだ。(バルセロナで、千葉直樹)

2006年11月30日15時57分  読売新聞)
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