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(10)ボウリング 大国復活へあえてアマチュア

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若手のホープとして期待される佐々木

 約23メートル先に三角形型に並ぶ10本のピンを何本倒せるか。倒したピンの総数から計算したスコアで勝負を決めるルールの分かりやすさや、幅広い年齢層が楽しめる点などから娯楽としての人気は高く、競技人口は3000万人とも言われる。日本には世界でほかに米国と韓国にしかないプロツアーがあり、プロボウラーも1000人以上いる。

 だが、アマチュア界は、愛好家とプロのはざまにあり、さらにトップ選手の多くがプロに転向することから、注目度がいまひとつ。だが、あえてアマにとどまり、「日の丸」を目指す選手もいる。

 日本代表の若手のホープ、佐々木智之(20)(神奈川大)もその一人。中学までは陸上短距離の選手で、神奈川県の大会で入賞したことも。高校からボウリングに専念、17歳で初の日本代表入りを果たした。初のアジア大会に向け、「プロとは違って、日の丸をつけられるのは12人だけ。代表として恥じないボウリングを」と意気込む。

 4年前の大会で5人戦優勝の原動力となり、その後プロに転向した山本勲(24)は、佐々木について「腕の振りが良く重い球を投げる。気持ちも強く、日本のカギを握る選手」と称する。

 現在、アジアでは韓国が最強。最近ではマレーシア、フィリピンなども強化に力を入れており、日本は厳しい状況に立っている。メダル獲得数にも衰勢が表れており、1994年広島大会の9個(金4銀3銅2)から、2002年釜山大会は3個(金1銀2)に。全日本ボウリング協会の荒井義之・競技課長補佐は「何とか前回以上のメダルを」と期待を込める。

 日本代表選手たちにとっても、アジア大会は4年に一度、注目を浴びる絶好の機会。ボウリング大国復活に挑む「日の丸」の誇りをかけた戦いが、いよいよ始まる。(宮崎薫)(おわり)

 【メモ】 日本選手団は男女6人ずつの計12人。シングルスのほか、ダブルス(1国3チーム出場)、トリオ(2チーム)、5人戦(1チーム)があり、それぞれ1人が6/ゲームを投げる。5人戦では、6人中、あらかじめ指定された5人のスコアを合計する。さらに各選手の4種類24ゲームのトータルピンで競う「オールエベンツ」と、オールエベンツ上位16人による総当たりの決勝大会「マスターズ戦」の6種目でメダルを争う。

2006年11月29日  読売新聞)
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