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「箱根に行こう」最後尾を励ました東海大・元村

力走する東海大の土屋貴幸(166)、石橋安孝(164)、白吉凌(162)(19日)=米山要撮影

 陸上・第90回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(19日・陸自立川駐屯地—国営昭和記念公園20キロコース)——来年1月2、3日の本大会出場をかけて44チームが参加、東農大など13校が出場を決めた。

 専大は3年ぶり、東海大、国士舘大、拓大は2年ぶりの出場。29年ぶりに予選会に回った中大は、12位で85回連続88回目の出場を決めた。記念大会の今大会は、予選会からの出場枠が9から13に拡大され、関東学連選抜チームは編成せず、シード10校を加えた23校が本戦に出場する。今回の予選会は各校上位10人の合計タイムで争われ、関東学生対校選手権の成績などを反映したポイント制度は廃止された。

          ◇

 東海大の元村大地(4年)には、期するものがあった。

 昨年の予選会は、まさかの12位に沈み、40年続いた本大会の連続出場が途切れた。1月の箱根で、元村は5区の補助員として運営の手伝いに回った。走り去るランナーを沿道で眺め、思った。

 「選手である以上、やっぱり箱根は見るものじゃない。走るものだ」

 チームの集団をその元村が引っ張った。今回は広田雄希ら期待の1年生6人が出場したが、彼らは昨年の悔しさを知らない。集団から遅れそうになる者がいれば、元村は集団の最後尾に回って「箱根に行こう」と励ました。一人でタイムを稼ぐ飛び抜けた存在はいないが、支え合うことで上位10人が18〜73位でゴール。安定感が際立っていた。

 前回は本大会で上位を狙えるメンバーをそろえながら、エース村沢明伸(日清食品グループ)を故障で欠き、主力が力を発揮できずに終わった。今のチームは戦力的には発展途上でも、「最上級生を中心に、箱根に出るという執念で結束できたことが大きい」と両角(もろずみ)(はやし)監督。どこか一枚岩になりきれなかった1年前との最も大きな違いだ。

 もちろん、41回目出場となる伝統校にとっては通過点に過ぎない。「本大会で結果を残して初めて成長を証明できる」と元村。これからが本当の戦いだ。
(佐藤謙治)

2013年10月20日11時16分  読売新聞)
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