箱根駅伝、あす号砲…見どころを紹介新春の箱根路を彩る風物詩、第83回東京箱根間往復大学駅伝競走は2日午前8時、東京・大手町の読売新聞東京本社前をスタートし、神奈川県箱根町・芦ノ湖駐車場前までの往復10区間、217・9キロのコースで、2日間のレースを展開する。20チームが挑む大会の見どころを紹介する。 ◆どうなる1区 エントリーで各校を驚かせたのが、優勝候補の東海大がエース佐藤悠基(2年)を1区に配したこと。 これまで優勝候補が「1区先行」を狙った例では、69回大会の早大が櫛部静二で45秒差を奪って、そのまま優勝。しかし、70回大会の早大は、渡辺康幸が区間記録1時間1分13秒をマークしたが、27秒差につけた山梨学院大が逆転Vを飾った。また71回大会は、山梨学院大が中村祐二で1分24秒差をつけ、連覇に成功した。 しかし、近年はエース区間の2区へつなぐ役割が強まり、ここ6大会で5回は1位と2位が10秒差以内、1回が12秒差という、「団子状態」の中継が続いた。 久々の「先行逃げ切り」を狙う東海大を追う選手としては、11月の全日本大学駅伝1区で区間賞を取った城西大の高橋優太(1年)や、駒大の池田宗司(2年)ら一万メートル28分台の選手が7人いる。ある優勝を狙う監督は「1分以内にしたい」と言い、別の監督は「1分30秒以上はつくかなあ」と予想する。 勝負を左右する、久々にスリリングな展開となりそうな1区に注目したい。 ◆流れ変える?3区 戦国駅伝が続き、かつては「つなぎ区間」とされた3区に、エース級を投入する優勝候補も増えてきた。 今回は日大、中大の伝統校に、その傾向が出た。 日大は大砲のダニエル(1年)を起用。一万メートル28分5秒96は、山梨学院大のモグス(2年)に次ぐ全選手中2番目の記録で、33年ぶりの優勝への流れを、ここで引き寄せる作戦に出た。 中大も全日本大学駅伝の3区区間賞で3位入賞の原動力となった上野裕一郎(3年)を配した。いずれも、ずば抜けたスピードを、下りから平地へと移るコースで生かそうという狙いだ。 そのほかのV候補では、順大と駒大が補欠からの入れ替えが有力。順大は松岡佑起(3年)、駒大は宇賀地強(1年)のエース投入もありえるだろう。 また、予選会トップの早大も主将の藤森憲秀(4年)、前回10秒差でシード権を逃した城西大もユニバーシアード・ハーフマラソン銀の田上貴之(4年)を起用している。 ◆データ上は… 各選手のハーフマラソンなどの持ちタイムを参考にして、想定されるエントリー変更を加味し、レース展開を占ってみた。 序盤は東海大が引っ張るものの、3区に入って日大がダニエル(1年)で先頭を奪う展開か。逃げる日大を各チームが追い、5区では3年連続区間賞を狙う順大の今井正人(4年)が、驚異の山登り技で猛追。東海大、亜大も絡んで往路ゴールの芦ノ湖畔まで混戦模様が続く。 復路に入ると、東洋大、山梨学院大も加わって、抜きつ抜かれつの上位争いになりそう。単純なタイムの足し算では、総合優勝争いは亜大、日大、東海大が有利とはじき出されるが、上位はそれほど差がないだけに、1人のブレーキが順位を大きく左右するのは間違いない。 また、5、6区の山登り、山下りの特殊区間は平地での持ちタイムは参考にはならず、気象条件によっても展開は大きく変わる。2日、3日の本番は果たしてどんなレースになるか。 (2007年1月1日0時43分 読売新聞)
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