群を抜く実力の「4番」、広陵1年生が新風広陵6―1福山葦陽(広島大会・1回戦=13日)──20年以上に及ぶ広陵・中井監督の指導歴の中で、夏の1年生の4番抜てきは初めてという。1メートル85、86キロの左の大型内野手、丸子について「これまで見てきた1年生の中で(実力は)群を抜いている」と話す。 「ウチの中軸打者が下を向いてしまうくらい」(中井監督)という飛距離に、三振がほとんどない巧みさを併せ持つ。この日は3打数1安打。七回の右翼ポール際への大ファウルからはパワーの一端がうかがえた。本人によれば5月中旬から4番に座り、8本塁打をマークしているという。丸子のほかにも、三田、上原と右左の1年生投手がマウンドを経験して、新風がチームを吹き抜けている。 が、その一方で、チームは大ピンチに立たされてもいた。インフルエンザ禍で、学校が6日から10日まで休校に。100人を超す野球部員の中にも、新型以外のものも含めれば約20人の患者が出た。練習は全体でなく個人で行い、声を出さない異様なものだった。この日、一回にいきなり6連続四球などで4点を奪ったが、以後、攻めあぐねたのは、そのあたりの影響か。 3連覇を目指す今年のチームは、昨秋の県大会はベスト8、今春は3回戦で敗退。石畑主将は「1点をきっちり取って、守り抜く野球をしたい」と言う。1年生が波に乗り、苦難を乗り越えたチームが結束すれば、力は倍加される。(大月達也) (2009年7月13日22時59分 読売新聞)
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