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15安打浴びても守り勝つ…広島商「伝統の堅守」

 広島商4−3高陽東(第88回全国高校野球地方大会=広島・17日)──広島商が放った安打は7本。これに対して、毎回の15安打を浴びたが、伝統の堅守でその差を埋めた。「少ない点差で守り勝つのがうちの野球」。迫田監督は、してやったりの笑みを浮かべた。

 雨が強まり、グラウンド状態が悪化するなかで、1点リードの五回一死二、三塁。次打者の強烈な打球が前進守備の遊撃に。橋本はしっかり受け止め、三塁走者をけん制した後、素早く二塁の大西に送球し、飛び出していた二塁走者を挟殺。続く遊ゴロも軽快にさばき、ピンチをしのいだ。

 もう一つは八回。そこまで無失点の先発松岡が、二死からソロ本塁打を浴び、さらに二塁打で高陽東に流れが傾きかけた。ここで、大西が中堅へ抜けそうなゴロを好捕。「二死だったし、止めれば何とかなると思った」と大西。松岡は「この試合で一番助かった場面」と感謝した。

 金属バットが導入されて以来、多くのチームが打力向上に多くの練習時間を割いてきた。しかし、広島商は「練習のほとんどが守備」(大西)と、今も守りを重視する。その中でも、昨年からレギュラーで出場する大西、橋本の二遊間は「やってくれないと困る」(迫田監督)というコンビ。監督の期待に見事に応えた。

 内外野とも無失策。昨夏の代表校を破り、2年ぶり23度目の夏に向けて、まずは一つ山を越えた。(藤田真則)

2006年7月17日22時52分  読売新聞)
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