鹿児島工、得意の右打ち鮮やか逆転鹿児島工8─7鹿屋(第88回全国高校野球地方大会=鹿児島・21日)―─1点を先制された直後の二回、鹿児島工の鮮やかな逆転劇だった。 6長短打などで計7点。先頭打者で二塁打を放ち、大量点の口火を切った4番で主将の鮫島は「失点した後の先頭が打ち取られると、相手の流れになるから」と笑みを見せた。 学校のグラウンドは、左翼でラグビー部、中堅ではサッカー部が練習。フリー打撃は、必然的に右方向だけとなる。二回の猛攻で同点の右前打を放った右打者の内村は「(練習で)左に打つとけが人が出る。普段の成果が出た」としてやったりの表情だった。 昨年の大みそか。ナインは、母校で自主トレ中のソフトバンク・川崎から激励された。その後、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)代表として世界一に貢献した先輩に、鮫島は「ぼくらも頑張らなければ」と気合を入れてきた。 1981年から、鹿児島実、樟南、鹿児島商の「御三家」で夏の代表を占めてきた歴史に終止符を打ち、中迫監督は「うれしくて、言葉がない」と何度も言葉を詰まらせた。前任地の川内(せんだい)で木佐貫(巨人)、宇都(元オリックス)ら好投手を育てたが、甲子園出場は初めて。「普段通りの野球をしたい」という監督に率いられたナインが、新たな歴史に「鹿工」の名をしるす。(岡田智広) (2006年7月21日22時28分 読売新聞)
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