足腰の弱点克服、4番坂口が先制2塁打…智弁和歌山が快勝智弁和歌山3―0済美(全国高校野球選手権1回戦=2日)――先制の適時二塁打は高めの変化球を上からたたき、2本目の二塁打は体勢を崩されながらも、低めの球をすくい上げるように左翼へ運んだ。 智弁和歌山の4番・坂口は明らかにスケールアップして甲子園に戻ってきた。三回の先制打は、左翼手の頭上を越す二塁打だった。「実は前の打席で布石を敷いた。打ったのはスライダー。普通にやっていたら甲子園では勝てないから」。狙い通りの打撃に上機嫌だった。 三ゴロに倒れた一回の打席だった。「バットに当てただけだった。あれで僕はスライダーは打てないと思われたはず」。坂口がスライダーと見た球は実はカットボールだったが、第1打席で〈苦手〉を印象づけた球種を、誘うように投げさせて、狙い打った。済美のエース古川は「警戒していたが、相手の方が全部上だった」と脱帽した。 6月中旬、以前から痛みがあった右くるぶし付近の疲労骨折が発覚した。今も試合前には痛み止めの薬を飲んで打席に立っている。それでも、五回は、「下半身に少し力を入れた」。低めの変化球を粘り腰で二塁打にした。 かつての坂口は足腰に弱点を抱えていた。昨夏から、三宅秀二野球部長の指導で、グラウンドで地下足袋を履いてバットを振る練習に取り組んでいる。足の指先で砂をつかむ感触を体感するためだ。1年間、取り組んだ練習の成果を、初戦でいきなり発揮した。 和歌山大会新記録の4試合連続本塁打をマークして乗り込んできた。視線の先には、全国55代表の頂点をしっかりと、 (2008年8月2日22時48分 読売新聞)
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