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[九州] 那覇西 小兵集団、“地上戦”で勝負

 伝統校がずらりと並ぶ九州地区で、今回は南の島の県立校、那覇西が注目を集めている。今夏、沖縄勢では初めて高校総体に準優勝。1次リーグで敗れた秋の全日本ユース選手権でも、強敵の横浜Mユースを2―0で倒し、県勢初勝利を挙げた。

 1メートル80を超える選手が、GK新城だけという小柄なチーム。守備的MFの安里主将が言うには「下級生のころから、九州へ遠征するたび、高くて強い相手ばかりだと感じた。僕らには“地上戦”しかないと覚悟して、練習を積んできた」。めまぐるしく走り回り、低く速いパスを回すハイテンポな戦いが生命線だ。

 チームを率いて5年目になる松田監督の「常に考えてプレーを」という指導も、きっちり浸透。「4強入りして国立でプレー」との目標は、現実味を帯びる。

 九州きってのタレント集団が大津(熊本)だ。4選手が、卒業後にJリーグへ進む。GK武田は清水へ、DF坂本は浦和へ、FW市原は大分へ、MF本田は福岡へ。U―18(18歳以下)日本代表の控え組との練習試合では3―0の完勝を収め、平岡監督は「頂点を目指す力がある」と、確かな手応えを感じている。

 連覇を目指す鹿児島実には、昨年の得点王・山下のような飛び抜けた才能が見当たらない。とはいえ、名将・松沢監督が率いるチームは、全日本ユースと高校総体の両方で8強入りするなど、総合力は今年も高い。赤尾主将は「走力と守備力は、ついてきた」。

 国見(長崎)は20年連続20回目の出場という選手権の盟主。しかし、今年は高校総体で県予選敗退、全日本ユース出場も逃した。定年のため今年度で教職を退く小嶺総監督に「恩返ししたい」と中川主将。教え子の思いはかなえられるか。

 97年度からの2連覇を誇る東福岡(福岡)は、「しぶとさが持ち味」(森重監督)といい、練習試合では強豪の滝川二(兵庫)や広島ユースを破った。前回8強の鵬翔(宮崎)には「去年のDFが3人残っている」(松崎監督)。これだけ強豪のそろう地区だ。出場2度目の佐賀東(佐賀)や初出場の柳ヶ浦(大分)も、レベルが低かろうはずがない。(込山駿)

2005年12月2日  読売新聞)
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