鹿実・滝川二、V候補激突…高校サッカー準々決勝サッカーの第84回全国高校選手権大会(読売新聞社など後援)は5日、さいたま市駒場スタジアムと市原臨海競技場で準々決勝4試合が行われる。 連覇を狙う鹿児島実(鹿児島)は3年連続、多々良学園(山口)は2年連続ベスト8入り。関西勢は大阪朝鮮(大阪)、滝川二(兵庫)、野洲(滋賀)の3校が残った。広島観音(広島)、鹿島学園(茨城)は初の8強。遠野(岩手)は昨年の盛岡商に続き県勢2年連続で進出した。 優勝候補同士が激突する注目の一戦は鹿児島実―滝川二。鹿児島実は、エース栫(かこい)らの活躍で2戦で10得点、無失点で順当に勝ち進んだ。一方の滝川二もJ1・C大阪入りが内定しているFW森島が3戦連発と絶好調。エースの出来が勝敗の行方を左右しそうだ。 今大会初勝利を挙げ快進撃を続ける大阪朝鮮と、野洲の試合も好カード。身体能力の高さを武器に3試合無失点の大阪朝鮮、高い個人技に基づいたコンビ攻撃を展開し3試合で9得点の野洲という、持ち味の違う両校の戦いぶりに注目だ。 創部17年目、2回目の出場で勝ち進んだ新鋭の鹿島学園は、高校総体覇者の青森山田(青森)に劇的な逆転勝ちを収めた多々良学園に挑む。2戦連続PK戦勝ちの広島観音は、高校総体準優勝の那覇西(沖縄)など強豪相手に金星を挙げた遠野と対する。 ◆準々決勝(5日)組み合わせ ▽鹿児島実―滝川二 ▽遠野―広島観音 ▽大阪朝鮮―野洲 ▽鹿島学園―多々良学園 ◆我慢の遠野物語、37年ぶりベスト4目指す◆ 那覇西、東福岡(福岡)という強豪を退けて5年ぶりの準々決勝に進んだ遠野。選手権出場20回を誇り、第39回大会では準優勝した「東北の雄」は、苦しい時間帯が続いても決してへこたれない我慢のサッカーで37年ぶりのベスト4を目指す。 抜群の粘り強さが発揮されたのが昨年の高校総体準優勝の那覇西との1回戦。相手のサイド攻撃に完全に試合を支配され、シュート数は那覇西の14本に対して、前後半1本ずつの計2本のみ。それでも必死の守りで1失点にしのぎ、オウンゴールを含む2点で勝ち進んだ。3日の立正大淞南(島根)との3回戦では後半ロスタイムに同点とされながら、全くあわてずに直後に取り返した。 たくましさの秘密について主将のMF小島は「夏場には毎日、通常の練習の前に、倒れる選手が出るくらい走り込んだ。その効果で、自然と頑張ることができる」と話す。苦しい練習を積んできたという自信が、最後まで途切れることのない肉体的、精神的スタミナにつながっている。 同校出身の菊池新吉東京Vコーチは「1試合ごとに成長している。頼もしいね」。チームの伝統といえる粘り強さを引き継ぐ後輩たちの活躍に目を細めた。「あと一つ勝って国立の芝を踏みたい」と松田監督。連戦の疲れが出るころだが、そんな時こそ、遠野の強さが出る。 (2006年1月4日21時41分 読売新聞)
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