全国高校サッカー、7日に準決勝サッカーの第84回全国高校選手権(読売新聞社など後援)は7日、東京・国立競技場で準決勝2試合が行われる。 第1試合は前回覇者の鹿児島実(鹿児島)と、1961年以来45大会ぶりの決勝進出を狙う遠野(岩手)。第2試合はともに初の準決勝進出となる多々良学園(山口)と野洲(滋賀)が激突する。 決勝(9日・国立)進出を目指す4強の戦いを展望する。 ▼鹿児島実―遠野(12時10分) 優勝した前回大会からレギュラーが4人残っている鹿児島実は、3試合で11得点無失点という抜群の安定感を発揮している。 西岡が統率するDFラインと、MF赤尾、三代がバランス良く位置取る中盤に穴はなく、準々決勝の滝川二戦でも猛攻に耐え抜いた。攻撃でも決定力のあるエース栫(かこい)、迫田の両FWがそれぞれ2得点、2列目の諏訪園が3得点と破壊力は十分。3試合とも試合開始10分以内に奪った先制点でリズムに乗った。 堅守速攻で後半に強さを発揮する遠野が相手なだけに、早い時間帯に先制点を奪うことが出来るかがカギになりそうだ。 遠野は高校総体準優勝の那覇西(沖縄)、東福岡(福岡)など優勝候補を破ってきた。夏場の徹底した走り込みで培った運動量を背景に、劣勢に立っても動じない精神的な強さが光る。 4試合で3得点を挙げているFW菊池と、スピードとスタミナを兼ね備えたMF橋場が攻撃の核となる。ただ、司令塔で主将の小島と千葉という中盤の要に加え、DF佐々木の計3人が累積警告で出場出来ない影響は大きいだろう。 ▼多々良学園―野洲(14時15分) 多々良学園は、運営母体の学校法人が経営破たんするという厳しい状況で大会に臨んでいるが、これが逆にチームの結束と選手らの意欲を高め、流経大柏(千葉)、青森山田(青森)など優勝候補を撃破。18度目の出場で初めて8強の壁を突破した。 粘り強い守備から身体能力の高いFWハウバートにボールを預け、楢崎、斎藤らの両サイドMFへ素早く展開する攻撃は破壊力がある。ハウバートにきっちりボールが収まるかがポイント。 準々決勝で決勝点を挙げた石田らサブの攻撃陣3人は、「スタメンに劣らない全国レベル」と白井監督の信頼も高い。 対する野洲は、細かくつなぐパスサッカーが持ち味。そこからJ1・千葉加入が内定しているFW青木が、突破力を生かしてゴールを狙う。青木は1回戦から3試合連続ゴールを決め、準々決勝で記録はストップしたが、「国立では決めたい」と逆に意欲が高まった。 ハウバート、青木の両エースFWの出来が勝負を左右しそうだ。 (2006年1月6日21時29分 読売新聞)
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