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「冷静さ」貫いたエース清峰・今村、勝利の瞬間に喜び爆発

9回、花巻東の4番打者・猿川を三振に打ち取りガッツポーズの清峰・今村=関口寛人撮影

 清峰1─0花巻東(第81回選抜高校野球大会=2日)──勝利の瞬間、清峰・今村は両手を突き出すと、そこに自然にナインの輪が出来上がった。ポーカーフェースを貫いた絶対的エースが、最後に感情を爆発させた。

 準々決勝から4日間で3試合。試合前のキャッチボールから腕が振れなかった。7安打を打たれ、5四死球。三者凡退に抑えたのは五回だけだった。しかし、力でねじ伏せられなくても、今村なら対処出来る。「低めに丁寧に集めれば」と冷静に判断。奪三振5ながら内野ゴロで14個のアウトを稼いでみせた。

 七回には二死を取ると、アウトカウントを間違えてベンチに戻りかけた。「よくあること。あいつらしい」と捕手・川本。大黒柱の普段と変わらぬ様子は、バックに安心感をもたらした。九回二死一、二塁の一打同点のピンチでも余力があった。決め球のカットボールは、「よく力を残していてくれていた」と川本が感心する切れ味だった。

 「高校野球のレベルを超えた」と吉田監督は評価する。5試合、44イニングを投げて失点はわずかに1。準々決勝は8回を投げて降板したが、1試合ごとの投球数はすべて120球台と安定している。

 「チームを勝たせたい」という強い欲求を、投手として試合を組み立てる能力に見事に昇華させた今村。花巻東・菊池との高次元の投げ合いを制し、大会ナンバーワンの座を勝ち取った。(前田剛)

2009年4月2日20時54分  読売新聞)
特集 選抜高校野球09

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