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選抜「主役はオレ」投打の逸材

 甲子園の新しい主役を探せ――。選抜高校野球大会(22日から13日間、甲子園球場)の出場36校は、練習試合も解禁され、実戦形式の調整に入った。今年は80回の記念大会となる。投打の逸材を探った。

キレで勝負 戸狩(常葉菊川)


エースに成長した常葉菊川の戸狩(昨年の選抜で)

 連覇を狙う常葉菊川(静岡)は、昨年、プロ野球の横浜に入団した田中との〈二枚看板〉だった左腕・戸狩聡希(17)が投球フォームの改造に取り組み、絶対的エースに成長した。

 最速139キロの直球とスライダー、カーブのキレが持ち味。昨春の甲子園ではスリークオーター気味だった左腕を上から投げ下ろすように修正し、腕が遅れて出て来るようになって、打者のタイミングを外せるようになった。戸狩は「みんな球速にこだわるけど、大事なのはキレと制球力。今なら、どのチームにも勝てる」と自信満々だ。

中田に匹敵 坂口(智弁和歌山)


長打力ナンバー1の呼び声が高い智弁和歌山の坂口

 昨年、大阪桐蔭の4番打者として甲子園を沸かせた中田(日本ハム)に匹敵する強打者と注目されるのは、智弁和歌山(和歌山)の4番・坂口真規(17)だ。打球の飛距離は、高嶋監督が「うちの歴代の4番の中でも1、2に入る。スイングも柔らかい」と太鼓判を押す。

 1メートル86、90キロの恵まれた体格。高嶋監督からは「本塁打を狙うな。引っ張るな。言うことを聞け」と、指導を受けている。昨夏の甲子園の仙台育英戦では、ヤクルトに入団した佐藤由から豪快な2ラン。近畿大会では3試合連続本塁打を放った。坂口は「目標は阪神の新井さん。野球は気持ちが大事だから、一生懸命さを忘れたら駄目」と、ひたむきだ。

 東洋大姫路の右腕・佐藤翔太(17)は選抜出場が決まり、「150キロ出すことを第一に考えている。スピードにこだわりがある」と宣言した。

 エースで4番。最速144キロの直球とチェンジアップが決め球だが、昨秋の明治神宮大会では常葉菊川に直球を狙われ、3―7で敗れた。佐藤は「常葉菊川に借りを返したい。4番は意識せず、打線のつながりを重視したい」。

 沖縄尚学の東浜巨(なお)(17)は、1999年選抜優勝時のエース、比嘉公也監督の薫陶を受けた。「肩のスタミナをつけるために筋肉を鍛えた。捕手には『球が重くなった』と言われた」。沖縄勢として2度目の選抜制覇のカギはこの右腕が握っている。


2008年03月15日  読売新聞)
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