失点後は無安打ピッチング、黒星喫すも岩隈に安定感
4回、ピンチを迎えたマウンドの岩隈をナインが励ます=中嶋基樹撮影
岩隈の投球に速球は意外と少ない。持ち味は真っすぐとほとんど球速が変わらないシュートやスライダーなど多彩な変化球を駆使し、微妙に芯を外す投球術。とはいえ、慎重になりすぎれば裏目に出る場合もある。
四回。先頭にいずれも低めを突いたが、最後は四球で歩かせた。続く鄭根宇に詰まりながらも中前に運ばれ、一、二塁。一死後、警戒していた金泰均に適時打を浴びた。「立ち上がりはすごくよかったが、先頭への四球が響いた」。序盤は内角を突くシュートが効き、三回までパーフェクト。この間、35球で乗り切っただけに惜しまれる失点だった。
ただ、そこから大崩れしないところは、やはり昨季の沢村賞右腕だった。失点後は無安打に抑え、「試合を作れたし、粘り強く自分の投球ができた」と納得の表情をみせた。
負け投手にこそなったが、現時点では松坂、ダルビッシュと3本柱の中で最も安定感がある。「四球さえなければ大丈夫。自信が持てたし、しっかりと調整していきたい」と岩隈。2次ラウンドへの手応えをつかんだ。(岡田智広)
(2009年3月10日01時07分 読売新聞)