つなぐ・粘る・見極める…したたか侍、剛腕チャプマン攻略
3回1死満塁、打者・青木の時、キューバの投手が暴投、日本が先制する(2塁走者・イチロー、米・ペトコパークで)=永尾泰史撮影
スタンドで日の丸やカードを掲げる日本のファン(米・ペトコパークで)=永尾泰史撮影
日本6―0キューバ(WBC2次ラウンド1回戦=15日)──日本らしい「つなぎ」が、出たのは三回だった。 キューバの先発チャプマンを降板させると、2番手投手から暴投で1点を先制。その後も青木の適時打に続き、村田が左犠飛と、あっと言う間の3得点だった。 1メートル90の長身から160キロを超える速球を投げ込む左腕チャプマンを、いかに攻略するかがポイントだった。先制点が入ったのは三回だが、無安打ながら二回までの各打者の姿勢が、チャプマン攻略につながったと言っても過言ではない。 チャプマンは米大リーグの各球団が獲得を目指して徹底的にマークするなど、高い潜在能力を持っているが、まだ21歳。日本は、初回から各打者がファウルで粘って、しっかりボールを見極めた。二回までに3四球を選んだことで、元々制球に難のある若手投手を精神的に追いつめた。 2点目となる適時打を放った青木は、五回の次打席では追い込まれてから計6球ファウル。「結果的にはアウトになったが、他の選手も見てくれたと思う」。その回、後続がつないで追加点を奪ったことを喜んだ。 情報戦の側面もある国際試合だが、「相手を観察している余裕はない。自分たちの野球をすることしか考えていない」と原監督。強敵キューバに快勝し、「チームとして、いいものが出せた」という勝利は大きな自信となる。(佐藤毅) (2009年3月16日13時35分 読売新聞)
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