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締めはダル「つかえ取れた」、個人のリベンジ果たす

10回2死、最後の打者・鄭根宇を三振に取り、喜びを爆発させる城島(左)、ダルビッシュ(右・背中)のバッテリー=永尾泰史撮影

 日本5―3韓国(WBC決勝=23日)──「三振の瞬間は訳が分からなくなった」。ダルビッシュは2点リードの延長十回二死一塁、最後にスライダーを空振りさせた。

 両拳を突き上げ、駆け寄る城島を待った。そうして、ベンチ総出の渦に吸い込まれていく。個人のリベンジを果たした瞬間でもあった。

 曲折の代表歴だった。エースとして臨んだ昨夏の北京五輪。初戦のキューバ戦でKOされ、大会途中で先発から外された。WBCの2次ラウンド2回戦では、韓国に初回3失点。敗退の危機を招いた。その後、藤川の代わりに回ってきた抑えという役割に、すべてをかけるしかなかった。

 1点差で迎えた九回。出番は来た。が、連続四球と左前打で同点にされた。「ビデオで癖をつかんでいても、実際に対戦するとそれが変わってる。そういうところが執念」。互いに国を代表するプライドをかけた戦い。国際大会は気持ちの強さが個人を変える。しかも、相手はライバル韓国。再び怖さを味わった。

 しかし、最後を締めた。延長十回、スライダーが鋭く切れ始め、四球の後は中飛を挟む2三振。欲しかった結果。それも日本連覇の場面だ。球界を背負う22歳。強気でなる右腕。でもやはり、素直に実感を込めた。「去年からのつかえが取れた思いです」(小金沢智)

2009年3月24日20時46分  読売新聞)
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