原監督、初の国際舞台で堂々…平常心の采配で栄光に
2連覇を達成し、紙吹雪の中、優勝トロフィーを高々と掲げる原監督=吉岡毅撮影
日本5―3韓国(WBC決勝=23日)──「すごいサムライが集まった。一日、一日とチームがまとまって団結し、進化した」。ナインに胴上げされた後の原監督の表情は、すがすがしく、誇らしげだった。
日本シリーズを直後に控えた昨年10月28日、代表監督に白羽の矢が立った。以来、監督は「プレッシャーは感じない」と繰り返してきた。「私は野球はプレッシャーの中でやるのが当たり前だと思っている。ただ、どんな大きな試合になっても、私の心理に変わりはない」。大会に入ってからこう説明した。
前回大会でチームを世界一に導いた王相談役からは、「自分の思った通りにやればいい。結果は後から付いてくる」とアドバイスを受けていた。実際、原監督は自分の考えに沿ってチームを動かした。「これほど難しい作業はない」と漏らしていたメンバー選びも実績や名前よりチーム事情と体調を優先した。「主将を置いてはどうか」という声にも、「リーダーは話し合いで決めるものではない」と揺らぐことはなかった。
用兵のスタンスも同じ。抑えの藤川の状態を慎重に見極めつつ、「国際大会はペナントレースとは違う。個人のプライドも大事だが、我々の目的は勝つこと」と、準決勝からダルビッシュを思い切ってこのポジションにはめ込んだ。
初めて日本代表を率いての国際大会で、原監督は、見事に堂々と平常心を貫いた。(山脇幸二)
(2009年3月24日22時30分 読売新聞)