米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(32)ら現役大リーガー2人を含む布陣となった。投手13人、捕手3人、内野手8人、外野手6人のチーム編成。日本シリーズとアジアシリーズを制覇したロッテからは、渡辺俊介投手(29)ら最多の8人が選ばれた。 日本は1次リーグを2位で通過。準決勝進出を目指す王ジャパンにとって、1試合、1試合が重要な戦いになる。投手では1次リーグで2失点だった上原(巨人)、野手では本来の調子が出なかったイチロー(マリナーズ)の復調が4強進出のカギを握っている。
アジアラウンド3連勝の原動力となったのが、3試合計27イニングを3失点に抑えた投手力だ。金寅植(キムインシク)監督も「勝因は何よりも投手たちの好投」と高く評価した。 エース格の徐在応(ソジェウン)(ドジャース)、抑えを担った朴賛浩(パクチャンホ)(パドレス)らメジャー経験者6投手を中心に、絶妙の継投を見せる宣銅烈(ソンドンヨル)投手コーチの手腕も大きい。だが、米国での練習試合ではその投手陣が精彩を欠き、ロイヤルズに4―7、パドレスに1―7で敗北。立て直しが急務となっている。 打線では、4番の金東柱(キムドンジュ)が左肩脱臼(だっきゅう)で離脱したが、李承ヨプ(巨人)が好調をキープ。出塁率の高い李鍾範(イジョンボム)、李炳圭(イビョンギュ)の調子が得点の鍵を握る。
攻撃陣にA・ロドリゲス(ヤンキース)やグリフィー(レッズ)、投手陣にクレメンス(前アストロズ)やウィリス(マーリンズ)と、スター選手をそろえた強力布陣。だが、1次リーグでは、思わぬ苦戦を強いられた。 カナダ戦に先発したウィリスが、立ち上がりから打ち込まれて三回途中で降板。前半で大量8点のビハインドを背負い、追撃及ばず1敗を喫した。大リーガーがそれほど多くないカナダに足元をすくわれた格好だ。 ただ、実力が飛び抜けていることは言うまでもない。特にメジャーを代表する中継ぎ、抑えを備えたリリーフ陣は盤石。メキシコ戦では、四回から6人の投手を1回ずつ投げさせ、結局、二塁も踏ませなかった。日本としては、米国がリリーフを投入する前にリードを奪いたいところだ。
昨年のナ・リーグMVP、プホルス(カージナルス)、2004年の日米野球で強烈な印象を残した巨漢オルティス(レッドソックス)、オリオールズの主軸テハダらが並ぶ打線は、脅威だ。ただ、ここに来て、2004年のMVPゲレロ(エンゼルス)が出場を辞退(代表には登録)。P・マルティネス(メッツ)とラミレス(レッドソックス)も辞退し、戦力ダウンの感は否めない。
強力投手陣が売り物。メジャーを代表する左腕で、2年前のサイ・ヤング賞投手、サンタナ(ツインズ)、ワールドシリーズ優勝のホワイトソックスの一員であるガルシア、カブスのエース、ザンブラノら多士済々だ。打線もカブレラ(マーリンズ)、アブレイユ(フィリーズ)らが並び、得点力は高い。
9年連続30本塁打以上のデルガド(メッツ)、走攻守揃った外野手、ベルトラン(メッツ)、また大リーグを代表する捕手、I・ロドリゲス(タイガース)が連なる打線は強力だ。投手陣は少々手薄だが、十分補える攻撃力だ。
代表は金メダルを獲得したアテネ五輪のメンバーが中心。主砲のウルティア外野手、俊足のパレら多彩な選手を揃え、攻撃は破壊力がある。投手陣も抑えに速球派のラソが控えており、2次リーグ進出は堅いだろう。
歴史上、ヘルナンド・バレンズエラ投手(ドジャースなど=引退)などの名選手を大リーグに輩出している隠れた強国。今回は、04年にナ・リーグ打点王を獲得したこともあるカスティーヤ(パドレス)を中心に強力打線を組んできた。 投手陣も、03年のア・リーグ奪三振王・ロアイザ(アスレチックス)、昨季15勝のロペス(オリオールズ)ら、大リーグのトップ選手を配しており、侮れない。 1次リーグでは、初戦で米国の7投手を打ちあぐねて完敗。続く南アフリカ戦でも、新興国相手に、中盤まで善戦を許すなど、エンジンがかからなかった。だが、第3戦のカナダ戦で打線が爆発。2次リーグ以降は母国と隣接するカリフォルニア州での戦いとなり地の利がある。