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幻の勝ち越し点、王監督の抗議届かず…WBC日米戦

 日米トップ選手同士による初の真剣勝負は、惜しくもサヨナラ負け――。野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の2次リーグで12日(現地時間)、米国と対決した王ジャパンは敗北を喫した。

 日本がタッチアップで得た勝ち越し点が直後にアウトとなる“疑惑”の判定もあったが、ファンは手に汗を握りながら歓声を送った。

 問題となったのは、同点で迎えた八回表の日本の攻撃。六番・岩村(ヤクルト)の犠牲フライで勝ち越したかに見えたが、米国側の「三塁走者の離塁が早い」との抗議で走者がアウトに。王監督の抗議も受け入れられず、値千金の勝ち越しは一転して幻となった。

 この日の球場は9割以上が米国側の応援で埋め尽くされ、日本にとっては完全なアウエー。問題のジャッジの直後は、驚きとも喜びともつかないざわめきがやまず、球場は異様な雰囲気に包まれた。

 試合後、王監督は「野球がスタートした国でこんなことがあってはいけない」と納得がいかない様子だったが、WBCの山中正竹・技術委員は「提訴の対象にならない」と話した。

 一方、東京・千代田区にあるプロ野球のコミッショナー事務局には試合後、「ジャッジがおかしい」と訴えるファンからの電話が相次いだ。電話対応が始まった午前10時から1時間は、受話器を置く暇もないほど。内容のほとんどは「判定に強く抗議してほしい」というものだったという。

 出勤途中に東京・台東区のスポーツカフェの大型テレビスクリーンで試合を観戦した、さいたま市浦和区の会社員長谷川清一さん(64)は、「数少ないチャンスを生かしきれなかったのが惜しかった」と残念そうに語り、「国を背負ってプレーする選手たちの姿はすがすがしい。残り2試合に勝って準決勝に進出してもらいたい」と、王ジャパンの今後の奮起に期待していた。

2006年3月13日15時28分  読売新聞)
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