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イチロー「体から何かが…」クールな男も興奮

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9回1死1、2塁、イチローがタイムリーを放つ=清水健司撮影

 WBC決勝(21日)――イチローが誇らし気に日の丸を掲げ、スタンドのファンに優勝を報告した。

 「今日でつぶれるわけにはいかないけど、そんな気持ちで戦った」

 「今日は体から何かが出ていた。みんなも、これまでと違っていた」

 チーム結成時から王ジャパンの先頭に立ち続けた背番号51は、決勝を振り返り、仲間をたたえた。

 期間中、クールなイチローらしくない発言が多かった。強気な姿勢は、時に外国から反発を買ったが、“悪役”を買って出ることで、他の選手に重圧を与えないようにしたかったのだろうか。決勝では初回からセフティーバントを試み、相手を揺さぶって四球を選ぶなど、勝利への執念を身をもって示し続けた。

 全試合にフル出場。イチローは、全選手のベクトルを同じ方向に向けた。彼の存在なくして、世界一はありえなかった。祝賀会のシャンパンかけでは、期せずして「イチロー・コール」が沸き起こった。

 「このチームと今日で別れなければいけない寂しさも、優勝の喜びと同時に沸いてきた」

 リーダーとして走り続けた男は、フィナーレを迎えて、少しだけ感傷的になっていた。(門脇統悟)

2006年3月22日1時24分  読売新聞)
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