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駅スタンプを求めて周遊「旅日記に」と増えるファン駅周辺の名所のイラストが描かれた「駅スタンプ」を集める人が目につくようになった。現地に行かなければ押せないアナログ的な楽しみが人気の理由で、スタンプ集めで鉄道利用者が増えることを期待し、駅に設置する鉄道会社も増えている。 ◎ 東京都墨田区の会社員関田祐市さん(36)は週末になると、都内や関東近辺の駅を訪ね、備え付けのスタンプを押してくる。 小学5年のときに地下鉄浅草駅で、ちょうちんをかたどったスタンプを押したのが出合い。昨年は沖縄県に開通したモノレールのスタンプを押すため、日帰り旅行もした。 「自分で足を運ばないとスタンプを集められない。交通費はかかるけれど、押すことは無料なのも魅力」。現在は同じ“駅スタンプファン”から譲り受けた品を含め、約6万点の印影を持っている。 関田さんの話では、こうしたスタンプが目立つようになったのは、国鉄が1970年代に行った観光キャンペーン「ディスカバージャパン」以降だという。その後も観光キャンペーンなどに合わせてスタンプが作られることはあったが、盗難に遭うこともあり、置かない駅も多かった。 ところが最近、エリア全体で駅スタンプを設置する鉄道会社が増えてきた。スタンプの集客力に期待が集まっているからだ。 JR東日本が毎年夏休みに開催しているスタンプラリーでは、アニメ「ポケットモンスター」などのキャラクターを取り入れ、スタンプを一定数集めると景品がもらえる。97年に景品を受け取ったのは約10万人だったが、昨年は約30万人に増えた。 こうした人気を受け、JR東日本では、東京支社管内にある77駅で2003年から駅のスタンプを設置した。 また、東京都交通局も都営地下鉄の102駅に昨年9月、新しくスタンプを置いた。「駅を回る人が増え、利用者が増えることを期待している」(同局)という。 期間限定もある。埼玉県北部の秩父鉄道は7月まで「秩父路花めぐりスタンプラリー」として、シャクナゲやハナショウブなどが見られる場所の最寄り駅で、花の時期限定でスタンプを置いている。 「駅スタンプの旅 トロッコ列車編」(■(えい)出版社)の著者で脚本家の松井信幸さんは「駅周辺にある観光地や歴史などが図柄にわかりやすく詰め込まれている。集めれば、旅日記代わりにもなります。駅の片隅に置かれた地味な存在だが、注目してみては」と話している。(■は「木」ヘンに「世」) (2006年5月13日 読売新聞)
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