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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    架空の空 舞った 落ちた

    「VR」その場にいる感覚生み出す

    • 野球の試合が体験できるVR。ピッチャーとバッターに分かれて対戦することができる
      野球の試合が体験できるVR。ピッチャーとバッターに分かれて対戦することができる

     このところ話題を集めているVR(バーチャルリアリティー)は、架空かくうの世界の映像えいぞうや遠くの現実げんじつの場所を目の前にうつし出し、そこにいるかのような感覚かんかくを生み出す最先端技術さいせんたんぎじゅつです。東京・渋谷しぶや娯楽施設ごらくしせつ「VR PARK TOKYO」で、VR技術を体験取材たいけんしゅざいしました。

     流行の発信地はっしんち、渋谷にあるビルの4階フロアやく320平方メートルに、VR体験ができる機器ききならぶこの施設しせつ首都圏しゅとけんでゲームセンターなどを展開てんかいする会社、アドアーズ(本社・東京)が運営うんえいしています。

    • 魔法のじゅうたんに乗って冒険に出発。そばにいる人は体験している様子をモニターで楽しめる
      魔法のじゅうたんに乗って冒険に出発。そばにいる人は体験している様子をモニターで楽しめる

     早速、「ソロモンカーペット」という、魔法まほうのじゅうたんに乗るVRに挑戦ちょうせんしました。くついでじゅうたんに上がり、頭に「ヘッドマウントディスプレー」とばれるゴーグルのようなものを装着そうちゃくします。すると、目の前に洞窟どうくつが広がり、手を見ると、にぎっていたリモコンが魔法のつえに変わっていました。

     やがて、じゅうたんは空へい上がります。じゅうたんに乗ってマグマの上をんだり、つえで敵をたおしたりと、息をつくひまもありません。魔法の世界に入り込んだかのようでした。

     架空の映像で、なぜこれほどの臨場感りんじょうかんを感じることができるのでしょうか。ほかの記者が体験している様子を観察かんさつしてみました。

     足元のじゅうたんは、映像に合わせてれています。前に設置せっちされた扇風機せんぷうきが、体験者の顔をめがけて風を送り出し、たきをくぐりける映像の時は、顔にミストじょうの水がかけられました。「映像に、風や水を組み合わせることで、より没入感ぼつにゅうかんを出しているんです」と、案内してくれた同社の新井誠治あらいせいじさん。体験者の動きもセンサーで感知しており、自分が動いたかげも映像に反映されるので、よりリアルに感じられます。

    • ジャングルバンジーは高所恐怖症の人には難しいかも
      ジャングルバンジーは高所恐怖症の人には難しいかも

     次に、ジャングルの中をターザンのように飛び回る「ジャングルバンジー」を体験しました。ワイヤで体がつるされ、ブランコのように体がれる状態でスタート。ワイヤで、体は数十センチ上下に動いただけなのに、360度の映像と合わさると恐怖きょうふ倍増ばいぞう。これで、60メートルもの落下を感じられるようになっているそうで、終わった後は手に汗がじっとり。このほかにも、けんたてを手に、おそってくるてきたおしたり、野球をしたりと、全部で七つのアトラクション(取材当時)がありました。新井さんは「開発が進めば、味覚みかく嗅覚きゅうかくなどにうったえる機器も出てきて、今よりもっとリアルな体験ができるようになりますよ」と話していました。

     VRはこうしたゲームだけでなく、旅行店が来店者に旅先の映像を見せたり、スポーツを実際じっさいに始める前に「試し」たりと、様々な使われ方をしていることが伝えられています。VR技術のすごさを体験したことで、開発の進展しんてんへの期待がふくらみました。

    (高2・安岡恵吾、中3・山口万由子、中2・野部芙香、浦田凛記者、撮影=飯島啓太)

    2017年07月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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