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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    漢字ドリル「うんこ」で楽しく

     いま、一風わった漢字ドリルが大人気です。その名も「うんこ漢字ドリル」(文響社ぶんきょうしゃ)。

     小学1年生から6年生までに習う漢字の読み書きを学ぶ教材きょうざいで、例文れいぶんのすべてに「うんこ」という言葉が使われています。そんなユニークな“ヒット作”の作者、古屋雄作ふるやゆうさくさん(40)にお話をうかがいました。

    ヒット作生みの親 古屋雄作さん

    • 「うんこの話をしていると、自然と笑顔になりますよね」と古屋さん
      「うんこの話をしていると、自然と笑顔になりますよね」と古屋さん

     ◆うんこをした場所を地上に書きこみなさい(2年生)

     ◆海外の専門家せんもんかたちが、ぼくのうんこをさつに来た(6年生)

     思わずき出してしまうような例文がならんだドリル。「『うんこ』という言葉には不思議ふしぎ魅力みりょくがあって、何回り返してもきず、面白おもしろくなってくるんです」と作者の古屋さんは笑顔えがおで話します。

     ドリルは1~6年の学年別に各1冊。学習指導要領がくしゅうしどうようりょうに沿って学ぶ1006字が網羅もうらされており、1字につき三つ、計3018もの例文がっています。「漢字の書き取りは、続けていると飽きてしまう。愉快ゆかいな例文で楽しく勉強してもらえたら」とねらいを話します。

     当初は、擬音語ぎおんご擬態語ぎたいごが学べる「うんこ川柳せんりゅう」の出版しゅっぱんを考えていた古屋さん。友人で文響社社長の山本周嗣やまもとしゅうじさんに相談そうだんしたところ、「漢字を学べる本にしてみては?」と提案ていあんされ、漢字ドリルを作ることになりました。

     「悪ふざけから始まった企画でしたが、勉強で使うものとして、間違まちがいはゆるされない。ちゃんとしたものを作りたかった」と古屋さん。一番苦労くろうしたのは、例文を作ることでした。学年によって理解りかいできる言葉のレベルが違うので、例文の表現ひょうげんもそれに合わせて変えてあります。また、「食べる」「くさい」など、読んだ人が不快ふかいに感じる表現や、「うんこを押しつける」などいじめにつながるような表現はけています。試作品しさくひん学習塾がくしゅうじゅくなどで試してもらい、マスの大きさやドリルの形など様々さまざまなアドバイスをもらいました。

     こうした努力どりょくが実り、6さつ合計で266万3000部もの大ヒットになったドリル。最初さいしょ批判ひはんを受けるのではないかと心配していましたが、「社会的しゃかいてきに受け入れられて、想定外そうていがいよろこび」だそう。「勉強はまじめにやらなきゃいけないというルールはない。わらいながら学んでもらえたらうれしい」と話していました。

    「英会話」も登場?

     なぜ、古屋さんは「うんこ」にこだわるのでしょうか。「小学生のころ、みんなが好きだった言葉。でも成長とともに、この言葉でみんな笑わなくなってしまって、さみしかった。大人になりたくない気持ちが表れているかも」。ちなみに「うんち」は「言葉としてのオーラが違う」ため、ダメだそうです。

     今後は中高生向けの漢字ドリルや、「うんこ英会話えいかいわ」などを考えているという古屋さん。私たちジュニア記者も勉強に使えそうで、とても楽しみです。

    (高2・伊藤瑞穂いとうみずほ、中3・福満愛可ふくみつあいか、中2・浦田凛うらたりん、中1・津田凛太郎つだりんたろう記者、撮影さつえい稲垣政則いながきまさのり

    2017年08月07日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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