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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    お薦めの1冊 魅力語る

     高校生がおすすめの一さつ魅力みりょくを語り、聴衆ちょうしゅうに「もっとも読みたい本」をえらんでもらう書評しょひょう合戦がっせん「全国高等学校ビブリオバトル2017 関東甲信越かんとうこうしんえつ大会」(活字文化推進会議主催すいしんかいぎしゅさい)が9月10日、成蹊せいけい大学(東京都武蔵野市むさしのし)で行われました。全国大会への切符きっぷあらそう大会の模様もよう取材しゅざいしました。

    高校ビブリオバトル 関東甲信越大会

     同大会には、8都県51校の代表が参加さんか。A・B二つのブロックに分けた後、かくブロックをさらに五つのグループに分けて予選よせんを実施。勝ちのこった5人でブロックごとに決勝を行い、それぞれ優勝者ゆうしょうしゃじゅん優勝者を選びました。

     大会ルールでは、発表者が5分間の持ち時間で本のあらすじや魅力などを紹介しょうかい。聴衆との数分間の質疑応答しつぎおうとうの後、聴衆が「どの本が一番読みたくなったか」という観点かんてんから投票とうひょうします。

     優勝者はA・Bブロックそれぞれ、『三日間の幸福』(三秋縋著みあきすがるちょ)を紹介した埼玉さいたま県立松山まつやま女子高校2年の橋本雪音はしもとゆきねさんと、『本日は、お日柄ひがらもよく』(原田マハ著)を紹介した栃木とちぎ県・佐野さの日本大学高校2年の丸岡翼まるおかたすくさん。

     橋本さんが選んだ本は、「寿命じゅみょうを3か月だけのこして売った」主人公の残りの人生をつづった不思議な物語。「読む人によって、ハッピーエンドにもバッドエンドにも取れる結末けつまつ」。そう語る発表は、テンポがよく、聞き手の好奇心こうきしんをくすぐるものでした。学校の先生のすすめで始めたというビブリオバトルですが、「まさか優勝とは」と、おどろきつつもうれしそうでした。

     一方、丸岡さんのお薦め本は、結婚披露宴けっこんひろうえんなどで読み上げられるスピーチを書くのが仕事の「スピーチライター」を題材にした小説。「この本を読めば、みんなスピーチが上手うまくなる」と、ユーモアたっぷりに話していたのが印象的いんしょうてきでした。昨年は、予選で敗退はいたいしたという丸岡さん。この時は、自分がきな本を選びましたが、今年は「聞き手が興味きょうみを持ってくれそうな本」を意識いしきして選んだといいます。「全国大会でも結果けっかを出せるように頑張がんばります」と決意を語っていました。

     大会では他にも、夏目漱石なつめそうせきの小説、10代向け翻訳ほんやく文学、日本の現代げんだい作家のミステリーなど、様々さまざまなジャンルの本が取り上げられていました。発表も、声優志望しぼうという人の美声が際立きわだつものや、オタクな自分をネタにわらいをさそうものなど、どれも充実じゅうじつしており、あっというまに時間がぎました。

     今大会の優勝者2人は、来年1月28日に早稲田わせだ大学(東京都新宿しんじゅく区)で開かれる全国大会に出場します。

    (高2・伊藤瑞穂いとうみずほ、中川真由紀まゆき、高1・大森康正こうせい西沢桃佳にしざわももか記者)

    【ジュニア記者が読みたくなった1冊】

     (かっこ内は著者名と発表者)

     『パーフェクトフレンド』野崎のざきまど著 千葉県・市川高校1年、桜庭慶さくらばけいさん) 高い知能ちのうを持つ少女が、友だちの大切さに目覚めざめていく物語。著者は「天才を書く天才」との発表にひかれました。(伊藤)

     『かがみの孤城こじょう辻村深月つじむらみづき著 千葉県・国府こうのだい女子学院高等部2年の光明こうみょう実咲みさきさん) なやみをかかえた7人が、ねがいをかなえるかぎさがす物語。終始笑顔えがおの発表から、この本がきという思いが伝わりました。(中川)

     『か「」く「」し「」ご「」と「』住野すみのよる著、埼玉県立越ヶ谷高校2年の山沢英明やまざわひであきさん) 大ヒットした『君の膵臓すいぞうをたべたい』の作者による青春小説。ユーモアにんだスピーチに引きまれました。(大森)

     『夏へのとびら(ロバート・A・ハインライン著、東京都・豊島岡としまがおか女子学園高校2年の中井愛なかいまなさん) タイムトラベルを題材にしたSF。スピード感あふれる発表に心をつかまれました。(西沢)

    2017年10月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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