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    漱石の生活・人柄に触れる

    生誕150年 新宿区の自宅跡に記念館

    • 館長の鈴木さんから漱石についての説明を聞く
      館長の鈴木さんから漱石についての説明を聞く

     文豪ぶんごう・夏目漱石そうせき晩年ばんねんごした新宿区早稲田わせだ南町の自宅跡じたくあとに、先月、区立の「漱石山房記念館さんぼうきねんかん」がオープンしました。今年は漱石の生誕せいたん150年という節目ふしめの年でもあります。記念館を取材しゅざいし、漱石の生涯しょうがいや作品の魅力みりょくさぐりました。

     漱石は1867年、現在げんざいの新宿区喜久井きくい町で生まれ、くなるまでの9年間を「漱石山房」と名付なづけた自宅けん仕事場で過ごし、この場所で「三四郎さんしろう」や「こころ」などの作品を執筆しっぴつしました。案内あんないしてくれた館長の鈴木靖すずきやすしさん(61)によると、漱石だけの記念館ができたのは初めてだそうです。鈴木さんは、「新宿区は、漱石が生まれ、亡くなった特別とくべつな場所」と話します。

     記念館入り口には、漱石の等身大のパネルが展示てんじされていました。漱石の身長は、158・8センチだったそうです。ならんで立つと、こんな身長だったのだなあと漱石を身近に感じました。


    書斎再現 直筆原稿や手紙も

    • 忠実に再現された漱石の書斎
      忠実に再現された漱石の書斎

     1階には、家族や弟子、専門家せんもんか協力きょうりょくで、蔵書ぞうしょからつくえ火鉢ひばちなどの家具まで、当時の様子を忠実ちゅうじつ再現さいげんした書斎しょさいがあります。毎週木曜日の午後、漱石をしたう人たちがかれかこみ、ここで「木曜会」を開いていました。モダンなベランダ式の回廊かいろうや大きな芭蕉ばしょうの木がある庭も再現され、イギリスに留学りゅうがくしたこともある漱石らしい、和洋折衷せっちゅうのしゃれた雰囲気ふんいきでした。

     2階には、漱石の直筆原稿げんこうや手紙、身の回りの品などが展示されています。「吾輩わがはいねこである」のモデルになったい猫の死を知らせるはがきもありました。漱石には正岡子規まさおかしき芥川龍之介あくたがわりゅうのすけなど多くの友人や弟子がおり、彼らを経済的けいざいてき援助えんじょするなど面倒見めんどうみもよかったそうです。漱石がてたものを弟子が拾って大切に保管ほかんしていた草稿も展示され、漱石がどれほど慕われていたかを物語っていました。

     漱石の作品や手紙などから抜粋ばっすいされた言葉を取り出してパネル展示しているコーナーもありました。<記憶きおくして下さい。私はこんな風にして生きて来たのです。>(「こころ」より)など、印象的いんしょうてきな言葉が並びます。弟子をはげます言葉もたくさんあり、思いやりのある人柄ひとがらもしのばれました。

    • 館内のいたるところにある猫のパネルを探すのも楽しい
      館内のいたるところにある猫のパネルを探すのも楽しい

     地下には漱石にかんする資料しりょう閲覧えつらんできる図書室があり、1階のブックカフェでは、漱石の作品を読みながら飲み物や老舗しにせ和菓子店わがしてんのもなかなどが楽しめます。鈴木さんは、「活字ばなれ、本離れと言われているが、大人も子供も気軽に立ちってもらい、少しでも漱石の作品を読んでみたいと思ってもらえたらうれしい」と話していました。

     記念館というと堅苦かたくるしいイメージがありましたが、楽しみながら学ぶことができました。漱石の作品を手にとって読んでみたくなりました。

     (高1・関慶志せきけいし西沢桃佳にしざわももか、中2・杉本乃瑛すぎもとのえ遠田剛志えんたつよし、中1・橋本玄太郎はしもとげんたろう記者、撮影さつえい若杉和希わかすぎかずき

    2017年10月30日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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