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    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    パンダのガイドすらすら

    東京の動物園ボランティア

    • パンダについて笑顔で語る千葉さんから取材する
      パンダについて笑顔で語る千葉さんから取材する

     今年6月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャンが12月中旬(ちゅうじゅん)にも一般(いっぱん)公開される見通しで、注目が集まる上野動物園(東京都台東区(たいとうく))。パンダについてガイドを行うなど、来園者の理解(りかい)を助ける東京動物園ボランティアーズ(TZV)の活動を取材(しゅざい)しました。

     動物園入り口に近いパンダしゃに近づくと、笑顔えがお男性だんせいが、「どうぞにおいをかいでみて」と、ビニールぶくろに入れた黄緑色のかたまりし出しました。それは、なんとその日の朝採取さいしゅしたばかりのパンダのフン。ですが、不思議ふしぎいやな臭いはしません。

     「気温が高いと、発酵はっこうが進んで臭いも強くなるんですけどね」と話すこの男性は、千葉(ちば)浩恒(ひろつね)さん。ベテランのTZVメンバーです。

    • シャンシャンのお父さんのリーリー
      シャンシャンのお父さんのリーリー

     千葉さんによると、パンダは1日にやく30キロ・グラムの竹を食べますが、消化できるのはわずか20%前後。大半は、消化のまま出てくるそうです。

     「パンダはグルメで、新鮮しんせんな竹しか食べないから、動物園では1日に50キロの竹を5回に分けてあげています」と千葉さん。パンダがのこす約20キロの竹は、ほかの動物のえさにしたり、紙にしてパンダの情報じょうほう印刷いんさつしたカードを作り、来園者にプレゼントしたりするそうです。千葉さんの話は、とても面白く、ためになりました。

     TZVは1974年発足。毎年夏に新入会員を募集ぼしゅうしています。対象たいしょうは18さい以上いじょうで、書類審査しょるいしんさなどを行い、動物や動物園について研修けんしゅう・実習を受けた人たちが、翌年よくねん3月に正会員として認定にんていされます。来園者に解説する「ドーセントグループ」と、園のイベントの補助ほじょ施設案内しせつあんない迷子まいご対応たいおうなどを行う「サービスガイドグループ」の二つがあり、上野動物園と多摩たま動物公園、かしら自然しぜん文化園の3園を活動の場に、会員は現在げんざい約760人を数えます。

     動物園は制度上せいどじょう博物館はくぶつかん一種いっしゅで、TZVは「全国の博物館・美術館びじゅつかんボランティアの中でも、最も早くから活動している組織そしきの一つ」と話すのは、上野動物園教育普及課ふきゅうか井内岳志いうちたけしさん。TZVで経験けいけんんだ後、他の動物園で職員しょくいんになり、園長にまでなった人もいる、と教えてくれました。

    ゾウ、サルなども担当 上野・多摩・井の頭

     私たちが動物園をおとずれた10月28日は、72年にパンダのカンカンとランランがはつ来日した日。「パンダの日」に定められており、TZVがパンダ舎前でガイドを行っていました。パンダのガイドは通常つうじょう水曜に行われ、ほかにも、ゾウは火曜、ニホンザルは木曜、カバは金曜などとガイドの日が決まっています。複数ふくすうの動物のガイドをかけ持ちする人もいるそうです。

    • 自作のぬいぐるみを手に赤ちゃんパンダについて来園者に説明する津布久さん(左)
      自作のぬいぐるみを手に赤ちゃんパンダについて来園者に説明する津布久さん(左)

     この日は10人ほどのメンバーが、パンダ舎を訪れた来園者に声をかけたり、質問に答えたり。また、メンバーの津布久(つぶく)智子(ともこ)さんが手作りした、シャンシャンの生後から10日きざみの大きさのぬいぐるみの展示てんじが目を引きました。

     津布久さんも本物のシャンシャンにはまだ会っていないそうですが、身長、体重、胸囲きょういなどのデータを動物園から提供ていきょうしてもらい、写真も参考にしながら製作せいさく完成かんせい後、職員の方にできばえをチェックしてもらうそうです。手に持つとずっしり重く、本物をだっこしているような気分になりました。

     今月23日には、「スポットガイドフェスタ2017」というイベントが上野動物園で開かれ、ふだん別々べつべつの曜日に行われる動物のスポットガイドが行われます。いろいろな動物のことを知りたい、という人はぜひ足を運んでみてください。

    (中3・福満愛可ふくみつあいか、中2・西山寿奈にしやまじゅな、中1・富田涼真とみたりょうま記者、撮影さつえい松本拓也まつもとたくや

    2017年11月27日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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