文字サイズ
    ジュニア記者が、様々なニュースを取材して記事を掲載します。

    絵巻き寿司作りに挑戦

     もうすぐひな祭り。金太郎きんたろうあめのようにどこを切っても同じ絵柄えがらが出る「絵巻えま寿司ずし」を広める活動を行っている「絵巻寿司検定協会えまきずしけんていきょうかい」(横浜市よこはまし中区)をたずね、もも節句せっくにぴったりのはなやかでかわいらしい絵巻き寿司作りに挑戦ちょうせんしました。

    日本の食文化で笑顔ひらく

    • 桃の花とおひな様のかわいらしい絵巻き寿司。扇はパプリカ、しゃくはキュウリでできている
      桃の花とおひな様のかわいらしい絵巻き寿司。扇はパプリカ、しゃくはキュウリでできている
    • 中矢さんの指導で絵巻き寿司作りに挑戦
      中矢さんの指導で絵巻き寿司作りに挑戦

     「絵巻き寿司」は、千葉県の郷土料理きょうどりょうり「太巻き祭りずし」などを参考さんこうに、同協会会長の中矢千賀子なかやちかこさん(65)が作っています。家族かぞくのために巻きずしを巻こうと思ったのが始めたきっかけだそうで、「昔から日本各地かくちでおばあさんやお母さんたちが巻いていた太巻きずしを、日本の伝統でんとう文化としてのこしていきたい」と話します。

     元々もともとグラフィックデザインの仕事をしていた中矢さんがこれまでに作り出した絵柄やキャラクターは160種類以上しゅるいいじょう。見た目が美しいだけでなく、食べてもおいしいすしになるよう考えているそうです。絵巻き寿司作りの楽しさを知ってもらい、次世代の人や外国人にも日本の食文化のすばらしさをつたえようと、一昨年いっさくねんに同協会を設立せつりつしました。

     おにやサンタ、だるまなど季節きせつの行事にちなんだ絵柄もたくさんありますが、今回はひな祭りにちなんで、ももの花とおひな様の絵巻き寿司を作りました。おひな様の方は、1本を真ん中で切るとそれぞれにおひな様とお内裏だいり様の絵柄が出る「ダブル巻き」です。

     用意するのは、巻きす、ご飯が手にくっつかないようにする手酢てずなど。シソや青菜あおなのふりかけ、サケフレークなどで酢飯すめしに色をつけます。桃の花は中心にチーズかまぼこを使い、さくらでんぶをぜてピンク色にしたご飯を花びら、野沢菜のざわなを葉に見立てて巻きます。

     おひな様は魚肉ソーセージを顔にして、練りごまで色を付けたご飯をかみの毛にします。青菜のふりかけをまぜた緑色のご飯はお内裏様のふく台座だいざ厚焼あつやたまごです。花びらや顔、着物などのパーツは先にのりで巻いて輪郭を付け、それをさらにご飯で包んで太巻きにします。巻き上がったら包丁ほうちょうで切り分け、ごまやのりでいろんな顔を作りました。

     はじめはご飯が手にくっついたり、のりがやぶれたりとれない作業に戸惑とまどいましたが、中矢さんに「すしは個性こせいがあっていい。作ることを楽しんで」と言われてかたの力がけました。

     切るときにはドキドキしましたが、かわいい絵柄が出てきて、思わず歓声かんせいが上がりました。桃の花の方を食べてみたら、桜でんぶのほのかな甘みと野沢菜のしょっぱさやシャキシャキした食感がとてもおいしかったです。

     「芸術げいじゅつ作品ではなく、みんなが笑顔えがおになるものを作りたい」と中矢さん。今では、マレーシアなど海外からも絵巻き寿司作りを学びに来る人がいるそうです。家族や友だちを思う気持ちで巻く絵巻き寿司を通じて日本の食文化が伝わり、世界に広がっていくことを想像そうぞうしてワクワクしました。

    (高2・中川真由紀なかがわまゆき、中2・安田花やすだはな、小6・大森陸おおもりりく記者、撮影さつえい林陽一はやしよういち

    2018年03月05日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP