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    ジュニア記者が様々な施設やスポットを訪問します。

    東京湾の干潟 多様な生物

    ふなばし三番瀬環境学習館

     東京湾とうきょうわんのこ貴重きちょう干潟ひがた海域かいいきである三番瀬さんばんぜ大型連休おおがたれんきゅうには潮干狩しおひがりなどでにぎわう三番瀬のそばに今月1日、「ふなばし三番瀬環境学習館かんきょうがくしゅうかん」(千葉県ちばけん船橋市ふなばしし)が開館かいかんしました。学習館と浜辺はまべたずね、三番瀬の環境について取材しゅざいしました。

    鳥・魚など ゲームや模型で紹介

    • 学習館では巨大スクリーンが三番瀬の現状を教えてくれる
      学習館では巨大スクリーンが三番瀬の現状を教えてくれる

     三番瀬さんばんぜとは東京湾とうきょうわんもっとおくやく1800ヘクタールにわたる水深すいしん5メートル以下いかあさ海域かいいきのこと。東京湾にのこされた数少ない干潟ひがたでもあり、海の生物や鳥類ちょうるい貴重きちょう生息地せいそくちとなっています。

     学習館は、東日本大震災しんさい被災ひさいした市営しえいプールのあと整備せいびされました。学習館のそばにはべつの建物があり、浜辺はまべに面した展望てんぼうデッキからは、三番瀬を一望できます。干潮かんちょうになると浜辺から1キロ・メートルほど先まで歩けるそうです。「干潟には日光をさえぎるものがないのでプランクトンがよく育ちます。それを食べるエビやカニ、魚がえ、鳥も多くやってきます」と話すのは学習館の小沢鷹弥おざわたかやさん(32)です。

     学習館では、三番瀬の多様な生き物を、模型もけいや体験展示を使って紹介しょうかいしています。三番瀬にやってくる鳥のくちばしの模型を見ると、それぞれ太さや長さが違います。小沢さんは「形が違うのは食べるエサが違うから。形が同じだとエサがかぎられ、競争きょうそうはげしくなり過ぎ、生き残れない」と解説かいせつします。生物が生存せいぞんするための能力のうりょくの高さに感心しました。

     干潟を再現さいげんした模型もあります。滑車かっしゃの付いたロープを引くと、模型の一部が持ち上がって断面が見えるようになり、干潟にすむ生き物の様子が分かるようになっています。

     江戸時代えどじだい、三番瀬は将軍家しょうぐんけ献上けんじょうする魚介ぎょかいをとる漁場ぎょじょうでした。「三番瀬タイムトラベル」というコーナーでは、当時のりょうの様子がゲーム感覚かんかくで学べます。船を操作そうさして海に出た後、ロープを引いて魚をつかまえます。見るだけではなく、体で三番瀬の歴史れきしを感じることができる工夫くふうもされているのです。

     同館の目玉展示てんじの一つが「さわれる地球」。1600万分の1のデジタル地球儀を自分の手で動かし、宇宙からの視点で地球を色々な角度から見ることができるほか、海水の温度を表示したり、渡り鳥の飛行経路ひこうけいろを知ったりすることもできます。

     小沢さんの案内あんないで、満潮まんちょうの浜辺で観察かんさつをしてみました。浜辺には、流木りゅうぼく海藻かいそうなど様々さまざま漂着物ひょうちゃくぶつが打ち上げられます。小沢さんが手に取ったのはホンビノス貝のから外来種がいらいしゅですが、食用で、今では船橋の名産めいさんになっています。小沢さんの「ハマグリと大きくちがうのは手触てざわり。さわってみるとよくわかるでしょ」という言葉どおり、ホンビノスの表面には凹凸おうとつがありますが、ハマグリはツルツルとなめらか。ミミズの仲間なかまタマシキゴカイの卵も漂着していましたが、見た目も感触かんしょくもまるでゼリーのようでした。小沢さんは「実際じっさいの生き物のらしを知れば、環境を大事にする意識いしきが高まるはず」と話していました。

    【取材後記】繊細さ感じた 貝の島驚き

     ◇高1・木下純一きのしたじゅんいち記者

     船橋市民ふなばししみんですが、これまで三番瀬さんばんぜについてよく知りませんでした。三番瀬ではどろしつしおの流れなど、少しのちがいが影響えいきょうして、沿岸えんがんおきなどで生き物の種類しゅるいことなるそうです。生き物の繊細せんさいさを感じました。

     ◇高1・久保田千紘くぼたちひろ記者

     小沢さんの丁寧ていねいくわしい解説かいせつのおかげで、たくさんの新しい発見をすることができました。9月には地引じびあみ体験をはじめ、様々さまざまなイベントが計画されていると聞き、ぜひまたおとずれてみたいと思いました。

     ◇小6・大森陸おおもりりく記者

     干潟ひがた案内あんないしてもらった時、海の中に白い島が見えたのですが、貝殻かいがら堆積たいせきしてできた島だと聞き、おどろきました。ホンビノス貝はが家の食卓しょくたく登場とうじょうしたこともあり、三番瀬への興味きょうみがさらにしました。

    (ジュニアプレス取材だん撮影さつえい武藤要むとうかなめ

    2017年08月04日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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