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    ジュニア記者が様々な施設やスポットを訪問します。

    パラスポーツ 難しい!楽しい!

    車いすバドミントンに挑戦

    • 多くの来場者でにぎわう「チャレスポ!TOKYO」の会場
      多くの来場者でにぎわう「チャレスポ!TOKYO」の会場

     障害者しょうがいしゃスポーツ(パラスポーツ)の魅力みりょくを知ることができる参加体験型さんかたいけんがたスポーツイベント「チャレスポ!TOKYO」(東京都とうきょうとなど主催しゅさい)が9月18日、東京都千代田区ちよだくの東京国際こくさいフォーラムで開催かいさいされました。車いすバドミントンの山崎悠麻やまざきゆま選手(29)から指導しどうを受け、車いすでのラリーに挑戦ちょうせんしました。

     会場にもうけられた障害者スポーツ体験エリアは、多くの人でにぎわっていました。キーパー以外いがいがアイマスクを着けてプレーするブラインドサッカーや、車いすテニスなどを楽しんでいました。

    • 車いすバドミントンの山崎悠麻選手から指導を受ける
      車いすバドミントンの山崎悠麻選手から指導を受ける

     障害を持つ選手たちが出場する世界最高峰さいこうほうの国際競技きょうぎ大会であるパラリンピックは、第2次世界大戦後、負傷ふしょうした軍人ぐんじんらのリハビリなどを目的もくてきに、イギリスの病院で開かれたアーチェリー大会が起源きげんとされています。第1回は1960年のローマ大会で、第2回は64年の東京オリンピック直後に東京で開催されています。

     私たちは、2020年の東京パラリンピックからはじめて正式種目しゅもくとなる車いすバドミントンを体験しました。競技用の車いすにすわり、ラケットを片手に、その場で回転したり、コートを1しゅうしたりし、車いすをうまく動かす練習からスタート。その後、山崎選手とラリーをしました。

     車いすの操作そうさに気をとられたり、普段ふだんより目線が低くて距離感きょりかんをつかめず空振からぶりしたりで、羽根をラケットに当てるだけでせいいっぱいでした。そんな私に山崎選手は「羽根をよく見て動いて!」と何度も声をかけてくれました。苦労くろうした分、ちゃんと打ち返せた時はうれしかったです。

    義足も体験

    • 義肢装具の機能について臼井さんから説明を受ける
      義肢装具の機能について臼井さんから説明を受ける

     会場には義肢ぎし(義足)装具そうぐ体験のコーナーも。私たちも義足をけて歩いてみました。バランスを取るのがむずかしく、補助ほじょの人に体重をあずけながら、ようやく歩くことができました。「少し飛びねながら、ジョギングするように進むのがコツです」と、鉄道弘済会てつどうこうさいかい義肢装具サポートセンターの臼井二美男うすいふみおさんから教えてもらいました。

     義足器具きぐは、足をいれるソケットの部分が自分の体に合わないと、足がいたくなり負担ふたんがかかってしまうため、定期的な調整が必要ひつようです。臼井さんによれば、競技用義足は通常つうじょうの義足にくらべ、軽さや反発力などが大きくちがうため、筋力きんりょくがないと使いこなせないそう。臼井さんは「選手たちは義足で速く走り、世界でも通用する選手になるため、たくさんのトレーニングをんでいます」と話していました。

     選手と参加者が一緒いっしょになって楽しく体を動かす光景こうけいを見て、障害者スポーツの魅力を多くの人に知ってほしいと感じました。選手たちの今後の活躍かつやくに期待したいです。

    山崎悠麻選手 交通事故で車いすに…国際大会で優勝

    • 朗らかな表情でジュニア記者の質問に答える山崎選手
      朗らかな表情でジュニア記者の質問に答える山崎選手

     山崎悠麻選手は、今年9月に東京で開かれたパラバドミントンの国際大会で、車いすの女子シングルスに出場し、世界ランキング1位のタイの選手をやぶって金メダルを獲得かくとくしました。この大会をり返っての、「今まで勝てなかった相手に勝てて、うれしかった」という言葉に、苦労してた勝利のよろこびの重さを感じました。

     山崎選手は小学2年生の時にバドミントンをはじめたのですが、高校1年生の時、交通事故こうつうじこい、車いすで生活するようになりました。その後はスポーツからはなれていましたが、2013年、東京国体で車いすバドミントンを観戦かんせんしたのがきっかけで、競技をはじめたそうです。「家族がそばでささえてくれた」と、身近な人たちに感謝かんしゃする表情はやさしかったです。

     東京パラリンピックでは「筋力をつけ、感謝の気持ちを大切に、しっかりプレーをしてメダルを取りたい」と意気込いきごむ山崎選手。子どもたちへのメッセージをお願いすると、「自分の楽しいと思えるものを見つけて、がんばりつづけてほしい」との言葉をくださいました。2人の子どものお母さん、日本を代表するアスリートとしての力強さを感じました。

    【取材後記】日常の不便も知る 厳しい練習実感

     ◇水谷

     体験を通して、障害者スポーツの魅力を知るとともに、障害を持つ方が日常にちじょう感じる不便ふべんさや、日頃ひごろ重ねている努力どりょくを実感しました。これからは、身近にいる障害を持つ方をもっと積極的せっきょくてきにサポートしていきたいです。また、どんな人でも住みやすく、不便ふべんさを感じずに生活できる社会を作っていきたいと思いました。

     ◇福満

     パラスポーツの選手は簡単かんたんに車いすや義足を使いこなして競技しているように見えますが、体験してみると、それがいかに大変か分かりました。世界で戦える選手になるまでにはきびしいトレーニングを積むことが必要なのだと実感しました。もっと多くの人にパラスポーツの面白おもしろさを知ってもらいたいです。

    (中3・福満愛可ふくみつあいか、小6・水谷卓郎みずたにたくろう記者きしゃ撮影さつえい鈴木毅彦すずきたけひこ

    2017年11月03日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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