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    読売中高生新聞が行った10代世論調査の結果を紹介します。

    中高生 北情勢に関心…衆院選前 9000人調査

    2位は年金「支給に不安」

     22日に投開票される衆院選を前に、読売新聞では全国の中学・高校生約9000人を対象に、興味・関心のある政治テーマを聞くアンケート調査を実施した。他の政治課題を引き離し、圧倒的な関心を集めたのは「北朝鮮情勢」で、若い世代が安全保障分野に高い関心を寄せていることが明らかになった。

     調査は、読売新聞が発行する10代向け週刊紙「読売中高生新聞」が9月下旬~10月上旬に実施。アンケート表を郵送し、11都道府県の中学・高校計26校を通じて8926人から回答を得た。うち高校3年生が2433人を占めた。

     50の政治テーマから、興味・関心のあるテーマを最大五つ選んでもらう形式で質問。全体の3割にあたる2811人が「北朝鮮情勢」を挙げ、最大の関心テーマとした。8月と9月には北朝鮮が発射した弾道ミサイルが北海道上空を通過しており、「住んでいる地域の上空をミサイルが飛び、北朝鮮情勢は身近な問題だと思った」(北海道・札幌聖心女子学院中学3年女子)など、北朝鮮問題を現実的な危機として捉える声が少なくなかった。

     昨夏の参院選前にも同様の調査を実施しており、前回1位だった「東京五輪・パラリンピック」は4位に。

     その一方で、前回2位の「年金」は今回も2位に入った。背景にあるのは、超高齢社会の中で生まれる“世代間格差”への不安や不満だ。「私たちは老後に向けてかなり貯金しなければいけないなと思う」(大阪教育大付属高校天王寺校舎1年女子)や「お年寄りばかりがいい思いをしているように感じる」(東京電機大学高校1年女子)との意見が聞かれた。

     女子生徒が多く挙げたのが「女性の社会進出」。「頑張って勉強しても、男女で差が出るのでは何のために頑張ればいいのかわからない。国も女性についてきちんと考えてほしい」(埼玉・大妻嵐山高校3年女子)などの声があった。

     アンケート結果は読売中高生新聞の10月20日号で詳報する。

     津田塾大学の萱野稔人としひと教授(政治哲学)の話「若い世代の意識が如実に表れた結果だ。今の有権者は若い世代を中心にイデオロギーにとらわれず、現実的で、是々非々でものを考える傾向がある。自民党優勢が伝えられるのも、野党が若者を含めた国民の抱く現実的な危機感に、明確な解決策を提示できていないことが大きな要因ではないか」

    2017年10月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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