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    「SCHOOL OF LOCK!」とコラボしたラジオ企画を紹介します。

    とーやま校長・あしざわ教頭 特別インタビュー

     読売中高生新聞では4月からラジオ企画を再び始動させました。TOKYO FM/JFNの人気ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!(SOL)」とコラボし、新コーナー「青春サポーターズソング」を毎週金曜オンエア!! リスナーから自分を支えてくれた曲とそのエピソードを募集し、紹介します。

     新コーナーのスタートを受け、編集室ではSOLのパーソナリティーを務めるとーやま校長とあしざわ教頭に特別インタビューを行いました。青春時代に聴いた音楽への思いや新コーナーへの意気込みを語ってくれました。

    ――お二人が10代の時に聴いた音楽の思い出は?

     とーやま校長(以下T):僕は奥田民生さんの影響がでかいんです。中学の時に出会って、人生の進路も民生さんに引っ張ってもらった感じですね。

     まずは、17歳の時に聴いた「イージュー★ライダー」。高校の頃、お笑いが大好きでいつか東京に行ってやるんだろうなと漠然と思っていました。でも、そのために何をすればいいんだろうとか、自分はどこに向かっているんだろうとか、悩む時期が高1の夏から高3まで続くんですけど、この曲を聴いて、本気でお笑い芸人をめざす決意ができました。

    ――「イージュー★ライダー」のどこに背中を押してもらった?

     T:「あの向こうの もっと向こうへ」っていう歌詞。この曲は多分、だだっぴろい何もない道路を車で走っている感じの曲。向こうに山が見えて、その山のもっと向こうへ……って歌っている。どこに向かっているのか分からない毎日を過ごしていたけど、この曲を聴いて「俺も山を越えたい」って思えたんですね。

    ――本格的にお笑い芸人をめざした?

     T:高校卒業後、すぐに地元の札幌から上京しました。東京に住むことを決め、札幌をいつ出発するかも決めて飛行機のチケットを取ろうとしたのですが、今度は、奥田さんの「さすらい」という曲に影響されました。

     「終列車 一人飛び乗った」という歌詞が飛び込んできて、あ、飛行機でいったらだめだって(笑)。1時間半とかで着いちゃうんです、飛行機だと。でも、寝台列車だと札幌駅から上野駅まで15~16時間くらいかかる。長い時間かけて行く中で札幌で過ごした18年間を思い出そうと。実際に飛行機やめて、好きだったマンガとか雑誌とかをリュックに詰めて、列車の中で読みながら上京しました。

    ――すてきな話ですね。

     T:続きがあるんです。この上京の時の話を自分の中で大切にしていて、SOLのスタッフにも話していました。そうしたら、3年半前くらいに奥田さんがゲストで番組に来てくれたんです。スタッフがこの話を奥田さんにしてくれて番組の締めのところで、なんと、アコースティックギターでさすらいを生で歌ってくれたんです。

    ――感動した?

     T:いざ歌うとなって、僕はヘッドホンを着けて聴こうと思って目を閉じたんです。そうしたら「何しているの?」って奥田さんに言われて。「ちゃんと聴こうと思って」と言ったら「いやいや。ヘッドホンしたらラジオ聴いているのと同じじゃん」って言われたんですよ。お前のために、これ歌うんだというメッセージだと思うんですよ。やっぱ奥田さんってすげえんだ、粋だなって感動しました。

    ――10代で影響を受けた奥田さんが目の前で歌ってくれるなんて。すごいエピソードですね。

     T:今の10代もそういう曲やミュージシャンに出会えよっていう話ですよ!!(笑)

    ――あしざわ教頭の思い出の曲は何ですか?

     あしざわ教頭(以下A):校長の話のあとで、プレッシャーがすごいんですけど(笑)。最後に本人が登場するパターンなんか普通ないでしょ……。

    ――そう言わずにお願いします

     A:中高生の頃、ずっと聴いていたのは「サザンオールスターズ」です。家族全員、サザンが好きで、車の中で流れていましたね。最初に覚えた曲も「勝手にシンドバッド」。ただ、青春の曲と言えば、大学2年の夏に聴いた「くるり」の「ばらの花」。美大に通っていて、大学の課題で映画の撮影をしていた時に、ずっと流していた曲です。

    ――どこにひかれた?

     A:僕の家で男2人、女1人の3人で撮っていたんですが、撮影を進めるうちに、2人ともその女の子を好きになっちゃって関係がぐちゃってなった(笑)。どきどきしながら撮影していました。甘酸っぱい思い出です。ばらの花は夏の空気感や温度が凝縮されたような曲だし、この曲を聴くと、今でもあの夏を思い出します。

     歌詞も切ないんですよ。「ジンジャーエール買って飲んだ こんな味だったっけな」っていうところが好き。あの時のあの感じはなんだったんだろう、もう思い出せないっていう。

    ――恋の結末は?

     A:僕がもう一人の男友達に断りを入れて、告白しました。「二人とも仲の良い友達だから……」って一回はフラれたんですが、それでもガンガン話しかけて、最後は付き合うことになりました(笑)。そういうことも含めて、ばらの花を聴くと、あの夏の日々がぶわってよみがえります。

    ――とーやま校長のように、大人になってからくるりと出会いました?

     A:2年くらい前に、居酒屋で偶然、ボーカルの岸田繁さんにお会いしました。「くるり好きなんです」っていろいろな話をしてうれしかったですね。     

    ――それでは、新コーナー「青春サポーターズソング」への意気込みを聞かせてください。

     T:音楽にかかわっていない人っていないと思うんですよ。音楽好きな人はもちろん、興味がなくてもテレビとか、コンビニの有線から流れてくるし。そんななかで、音楽がきっかけで毎日の景色ががらっと変わる人っていると思うんです。僕も上京する時、空路から陸路に変わりました。金額も変わりましたから(笑)。今でもあの時に電車で来たからこそ十数年後に奥田さんに直接歌ってもらえたと思いますし。

     ということは、ですよ。僕みたいに、このコーナーでリスナーのみんなから景色が変わったっていう曲を紹介してもらえると思うんですよ。聴く側は素直な気持ちで、その曲と曲への思いに耳を傾けてほしいですね。

    ――あしざわ教頭はどうですか?

     A:10代って勉強とか部活とか、悩みばっかりだと思うんです。学校以外に別の世界がないっていう人も多いだろうし。どう生きていくかしんどい部分もたくさんあるでしょうから、音楽がパワーになっているっていうリスナーの話や曲をどんどんみんなで共有したいですね。

     10代の頃って、歌詞の意味が分からず聴いていることもあると思うので、あまり歌詞にとらわれなくていいと思う。悲しい曲だけど、なぜか元気をもらったという人もいるはず。感じ方は人それぞれだから、自分が元気をもらえたっていう曲を教えてほしいな。

     T:それと、ラジオで曲を聴くのってすごくいいなって思うんですよ。自分一人で聴く曲と、たまたまラジオから流れてきた曲が、同じ曲なのに全然違って聞こえるじゃないですか。なぜ良く聞こえるのか。最近ようやく解明できたんですよ(笑)。

     ラジオから流れるということは、具体的に言うとディレクターやパーソナリティーがこの曲を流したいって思っている。リスナーのリクエストだったらリスナーの気持ちも曲に乗っかってくる。つまり、ラジオを聴いている自分以外に、別の誰かの気持ちが入っている。だから、自分ひとりで聴くより色々な人と共有できるから良く聞こえるんだって。

     これが僕の説です(笑)。ようやく自分の中で納得がいったんです。

     A:あと、自分が知っている曲なんだけど、ラジオでかかったらうれしくなるのはなんでだろうって思って。別に家でも聴けるじゃないですか。でも、ラジオでかかった時に「おっ!」ってなるのは、知らない誰かが同じ音楽が好きなのがうれしいんですよね。

     T:いや、だから、それ俺の説だから。俺に著作権あるから(笑)

     A:違う違う(笑)

     T:まあ、言いたかったのは「青春サポーターズソング」は、自分以外の人の思いがたくさん乗っかってる曲が聴けるからいいよっていうことですよ!!

     A:そうそう。

    ――ラジオと連動して、中高生新聞でもお二人に10代に聴いてほしい曲を紹介してもらうコラムが始まります。

     T:自分が10代の時に聴いてた音楽で、今の10代に聴いてほしい曲がいっぱいありますし、最近の曲で聴いてほしい曲もある。みんなよりだいぶ人生の先輩で、音楽も聴いているので、ちょっと人生の先輩が何か教えてくれるらしいぞ、みたいなノリで届けたいです。

     A:有名な曲じゃなくても自分が耳にしていいなと思ったものを素直に伝えたい。あまり肩ひじ張らずに「この曲がすごくよかったよ」と友達に伝える感じで書きたいですね。

    2017年04月27日 15時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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