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    特集

    読売中高生新聞の企画・連載をお届けします。
    受験生へエール

    死力尽くして…ビリギャル・小林さやかさん(上)

     読売中高生新聞1月30日号の特集は「受験」。この冬を耐え、サクラ咲く日を待つ君に、飛びきりスペシャルな3人がエールを送ります!

     まず、このページでは、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(KADOKAWA)で取り上げられた「ビリギャル」こと小林さやかさん(26)の受験生応援メッセージを紹介します。

     〈上〉、〈下〉の2回で掲載します。

    ▽この人からのエールもチェック


    受験に関する著書多数、精神科医・和田秀樹さん
    「オール1先生」宮本延春さん

    「世界を広げたい」…塾の先生と出会って開眼

    • 小林さやかさん
      小林さやかさん

     受験を控えている方も多くいらっしゃると思います。大切なお時間かと思いますが、少しだけ私の話をきいていただければ、そして少しのお力になれれば光栄です。

     10代の頃の私は、何かを頑張るという経験はこれといってしたことがありませんでした。子供の頃から歌が好きで、水泳が特技でした。しかし、頑張るといったほどでもなく、習い事も続いたことがありません。嫌いだった大人たちが「しなさい」ということと反対のことばかりしてきました。

     そんな私は、高校2年生、16歳のときに、人生の恩師ともなる坪田信貴先生と塾で出会いました。先生は、それまで私が知っている大人たちとは違いました。私の話をよくきいてくれ、本当に純粋な心で毎日私と接してくれました。

     先生に教わったことは、「知らないことを知るということは、とても楽しいことなんだ」ということでした。とにかくどんなことも知っていて、先生のお話はとても面白かった。私もこんな風になりたい、と初めて思わせてくれた方です。そしてこの出会いをきっかけに、私には夢ができました。「慶応義塾大学に入り、もっともっと私が知らない世界を広げたい!」

    夢の実現のために…睡眠不足やストレス乗り越えた

     しかし、当時の私は聖徳太子を「せいとくたこ」と読むレベル。スタートが遅く、他の受験生よりも何倍も努力しなければいけませんでした。日本中できっと私が一番勉強しなきゃいけない! そう思って受験勉強をしていました。睡眠不足、ストレス。つらくて一人、部屋で暴れたこともありました。そして、私はこの夢を達成することができました。先生の言葉通り、慶応義塾大学にはたくさんの出会いがあり、私の世界は明らかに広く、色濃いものとなっていきました。

    「ワクワク」が活力の源…受験でなくてもいい

     今、みなさんに一番お伝えしたいのは、「何かを死ぬ気で頑張る、やり遂げる」ことは、人生で一度くらいは経験をしておくべきだ、ということです。私の場合、たまたま「受験」というものでしたが、何でもいいと思います。

     私の母は子供の頃から、「ワクワクすることだけをしなさい」とずっと言い続けました。しかし私はなかなかこのワクワクに出会えずにいました。私にとっての初めてのワクワクが、「もっと広い世界に行って、たくさんの人に出会い、自分を高めていくこと」でした。

     想像するだけでワクワクして、どんどん活力がわいてきました。このワクワクに出会えたおかげで、今の私があります。そして、大学生活でのたくさんの経験は、その先の就職、結婚へとつながっていきました。すべてが様々な出会いからつながっています。

     2013年12月に、坪田先生が私の受験を本にして出版されました。この本をたくさんの方に読んでいただけたおかげで、今年5月には映画化も決定しています。ただのギャルだった私が、このような素晴らしい経験をさせていただけているのも、あの「死ぬ気で頑張る、そしてそれを成し遂げる」ことがあったからこそ。何より、私のした経験により、多くの方に「何か頑張ってみようかな」と思っていただけていることがうれしいです。「何かを死ぬ気で頑張る」という経験は、必ず多くのことを教えてくれます。そして、自分を大きく変えてくれる。私は身をもって、今改めてそのことを痛感しています。(談)

     小林さんから受験生へのエール(下)に続きます。

    ▽この人からのエールもチェック


    受験に関する著書多数、精神科医・和田秀樹さん
    「オール1先生」こと、宮本延春さん

     

    2015年01月29日 19時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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