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    特集

    読売中高生新聞の企画・連載をお届けします。
    インタビュー

    トップショコラティエに聞く チョコレートの魅力

     バレンタインデーがある2月は日本で最もチョコレートが消費される時期。子どもから大人まで幅広い年代に愛される秘密は何か? チョコレートを特集した読売中高生新聞2月12日号では、世界トップクラスのショコラティエ2人に話を聞いた。

    ■「愛」というスパイスを…ジャン=ポール・エヴァンさん(58)

    • ジャン=ポール・エヴァンさん
      ジャン=ポール・エヴァンさん

     ショコラティエの道に進んだきっかけは、洋菓子職人になってから。その中で、チョコレートという素晴らしい素材と出会ったのです。

     「カカオ」は、とても自然でシンプルな素材です。そこから様々な味わいを与えてくれる。それがチョコレートの最大の魅力です。

     今、日本でも様々な高級チョコレートが売られています。値段が高く、中高生にはなかなか手を出せないかもしれませんが、ぜひ職人の情熱と技術が詰まった「作品」を味わってみてください。上質でおいしいものに触れることで、あなた自身の感受性も(みが)かれると思うからです。

     中には、大切な人に手作りのチョコをプレゼントしようと思っている人もいると思います。例えば、ユズの果皮など、身近な素材を加えてみてはいかがでしょうか。遠い国から来たカカオと日本にある身近な素材を組み合わせる。そこに、意外な味を発見できると思いますよ。もちろん、「愛」というスパイスもお忘れなく。

     将来、ショコラティエを目指す中高生は、まずどんな仕事をしているのか、自分の目で見る機会を作ってください。そして、これだけは忘れないで。この仕事で最も大切なことは「誰かと分かち合いたい」と思う気持ちです。自分が感動した味を、ほかの人にも味わってほしい。その気持ちがあるからこそ、おいしいものが作れるのです。

     プロフィル:ジャン=ポール・エヴァン フランス生まれの世界トップクラスのショコラティエ。パリや東京、大阪など各都市に「ジャン=ポール・エヴァン」のブランドで出店している。

    ■チョコは「菓子界のF1」…青木定治さん(47)

    • 青木定治さん
      青木定治さん

     チョコレートは、職人の持つ技術や味覚、感覚すべてを結集したもので、言ってみれば「菓子界のF1」です。小さな一粒に、素材の持つ味の全てが表現されている。最大の魅力はその「艶」。しっかり作られたものにしか出せない、宝石のようなあの輝きです。

     チョコレートと他の洋菓子が最も違うのは、温度管理や素材の分量が極めて厳密(げんみつ)なことです。パリでも、職人気質の高い菓子職人がショコラティエになります。

     専門学校を卒業し、洋菓子職人としての道を歩き始めた時、素材としてのチョコレートに出会い、のめり込みました。21歳の時、世界トップクラスのショコラティエと共に仕事をしてみたいと、バッグ1個を持ってフランスに行きました。

     もちろん甘い世界ではありません。働かせてほしいとパリの50軒ほどの店をまわり、厨房(ちゅうぼう)に入れてもらえたのはそれから2年後のことです。

     ショコラティエに限らず、将来、世界を舞台に活躍しようと思うなら、ぜひ、どんな環境でも楽しめる人になってください。身の回りで楽しいことを見いだせない人、やりたいことを見いだせない人は、世界に出ても何も見つかりません。

     そして、成し遂げるという強い意志と人に「サービスしたい」という気持ちを持つこと。そして、一度チャンスをつかんだら、あとはただ全力疾走する。これが、どんな仕事でも、成功する秘訣(ひけつ)だと思います。

     プロフィル:青木定治(あおき さだはる)東京都出身。世界で最も注目される日本人ショコラティエの一人。パリ、東京、名古屋などに「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」を展開している。

    2016年02月17日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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