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    特集

    読売中高生新聞の企画・連載をお届けします。
    インタビュー

    人気ユーチューバー マリリンさんが語るメイクの力

     「顔の見た目」について特集した読売中高生新聞9月29日号では、メイク動画で人気のユーチューバー、マリリンさんがフロントを飾ってくれました。読者のみなさんの度肝を抜いたフロント写真は、顔半分に「老けメイク」を施した動画「70年後の私」の一場面。でも、メイクって自分の魅力を美しく引き立たせるものなのに、なぜわざわざ老けメイク? 編集室ではマリリンさんに動画に込めた思いなどを聞きました。

    ――「70年後の私」という動画では、顔の半分を老人のようにした。そのわけは?

     年をとってシワが増えていくって、嫌なこと、醜いものだと思われがちじゃないですか? でも、本当にそうなんでしょうか。

     シワって、それまでの人生で重ねてきた笑顔の数の証しでもあるし、年を取ることだって、すごくステキなことじゃないか、と考えてこの動画を作りました。

     いつもは、動画にナレーションを入れるんですが、今回の動画では、あえて何も入れず、メイクの過程だけを見せています。見た目の美しさって何か、老いるってどういうことなのか、視聴者のみなさんに自由に受け止めてほしいと思ったからです。

    ――メイクをするようになったのはいつ?

     中学生の頃ですね。当時の私は実は、自分の顔を見るのが苦痛なほど、顔にコンプレックスがあって、それを克服するために始めた感じです。

     そばかすにしみ、ほくろだらけの肌をカバーできたことで、少し安心できました。あと、自分の顔が薄いのも嫌いでしたね。そこで、大好きなマリリン・モンローの写真や映画をありったけ集めて、この顔に近づく方法を研究し始めたんです。

    ――マリリン・モンロー、本当にきれいですよね。

     そうなんです。でもモンローのすごいところは、自分を魅力的に見せる方法を自身で編み出したところだと思います。シンボルとも言える、ぽってりと立体的な唇は、何種類もの口紅を塗り重ねて作り上げたものだそうです。腰を振って歩くセクシーな「モンロー・ウォーク」も有名ですよね。努力すればきれいになれるということを、モンローから教わりました。 

    ――メイクを動画で公開するようになったのはいつから?

    • YouTubeより
      YouTubeより
    • YouTubeより
      YouTubeより

     YouTubeを始めたのは2015年頃ですが、その前に、高校生の頃からブログでメイクの過程を公開するようになりました。

     もともと絵が好きで、高校では美術系の勉強をしていました。その技術を自己流でメイクに応用して、鼻の形がきれいに見える影の描き方や、目が大きく見えるラインの引き方などを習得していきました。

     元からきれいな人がメイクをして更にきれいになっても面白くない。きれいなわけじゃない私がメイクの技術で変われたということを見てもらえば、親近感を持ってもらえるかなと思ったんです。

    ――素顔を見せるのは嫌じゃなかった?

     不思議なもので、メイクと出会えたことで、嫌いだったはずの自分の素顔が好きになってきたんです。

     コンプレックスだったほくろも、最初の頃はメイクで隠していたんですが、いつの間にか、そのほくろ自体をメイクで魅力として生かせることができるようになった。それで自分に自信を持てるようになって、内気だった性格も社交的になり、自然と笑顔も増えていきました。

    ――他の人にメイクをする動画もありますね。

     自分の顔が「好きな見た目」に近づいただけで、みなさん、表情や性格まで驚くほど変わります。メイクには顔の表面を変えるだけじゃなく、その人の内面の魅力まで引き出す力があるんです。メイクの“魔法”のすごいところは、自分自身を好きにさせてくれるところだと思います。

    ――中学生、高校生の中には、見た目に関係する、からかいやいじめに悩んでいる子も少なくないと思います。

     もしいじめに苦しんでいる人がいたら、学校は世界の全てではないと伝えたいです。本当に苦しくて行き詰まりそうだったら、誰からどう思われようと、私は逃げてもいいと思います。逃げるというと悪い印象を持たれるかもしれませんが、新しい道を見つけることなんだと思ってほしい。

     私もいろんなコンプレックスがあったからメイクと巡り合えた。つらい経験はきっと将来につながると思います。自分らしい目標を見つけてがんばれるってすごく楽しい。私自身、そんなことを、動画を通じて伝えていきたいと思っています。

    2017年10月13日 12時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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