文字サイズ
    中高生(中学生、高校生)に読んでもらいたい本を決める文学賞の情報を発信します。

    君に贈る本大賞…英語・外国語先生編

     全国の中学・高校の先生の投票で選ぶ「君に贈る本(キミ本)大賞」は、今月から先生の担当教科別のランキングを発表します。

     初回は「英語・外国語」。海外作品が1、2位を占めるという、「らしさ」が出た結果となりました。上位作品に寄せられたメッセージを紹介します。海外文学に挑戦するきっかけにしてみてはいかが?

     ※学校名はアンケート回答時の勤務校

    赤毛のアン モンゴメリ

    【先生から】

     「翻訳本と英語の原書を読み比べるとおもしろい。『私ならここはこう訳すな』とか『このセリフや背景の意図は何だろう』と考えながら読むと、より一層はまります」(常翔学園中学・高校 伊藤栄美先生 38歳)

     「NHK連続テレビ小説『花子とアン』で、この本の翻訳にいたる背景も分かり、ますます興味がわいた。ぜひ、あなたもアンを『腹心の友』に」(神奈川県立高校 女性 54歳)

     「10代のうちに読んでもらいたい1冊」(東京都私立中学・高校 女性)

     「アンの何でもない日常の中に喜びを見つける才能が素晴らしい」(群馬県高崎市立大類中学 今泉実千代先生)

    【ストーリー】

     ちょっとした手違いから、マシュウとマリラという老きょうだいに引き取られた11歳のアン。時に騒動を巻き起こしながら、親友のダイアナやライバルのギルバートに支えられ、アンはすくすくと成長していく。

    星の王子さま サンテグジュペリ

    【先生から】

     「どこから読み始めても楽しめる本。大切なことが詰まっています」(石川県立金沢桜丘高校 長村文子先生)

     「読むたびに新しい発見や感動があり、優しい気持ちになれる本です」(国学院大学久我山中学・高校 三沢絵里先生 42歳)

     「読むたびに新たな気づきを与えてくれる本。人間のエゴ、おろかさについての痛烈な批判が込められています」(東京都私立中学・高校 女性 30代)

     「子どもの頃に読むのと、大人になってから読むのでは、心に響く言葉が違いました。だから、繰り返し読んでみたい本です」(群馬県高崎市立第一中学 小林克美先生)

    【ストーリー】

     サハラ砂漠に不時着した飛行士の「ぼく」は、目の前に現れた不思議な男の子と仲良くなる。彼は遠い星からやってきた「王子さま」だった。「肝心なことは、目に見えない」など数々の名ぜりふで知られるロングセラー。

    夜と霧 ヴィクトール・フランクル

    【先生から】

     「生きることが難しくなったと言われる今の時代、生きることや自分の置かれた環境について考えてみたい」(島根県立大社高校 安田忠司先生 57歳)

     「『生きるとは何か』という問いに答えてくれる秀作」(栃木県立高校 男性 50代)

    【ストーリー】

     ユダヤ人で精神分析学者の著者が、ナチスの強制収容所での自らの体験をもとに、極限に置かれた人々の心理状態を分析した手記。人間の偉大さと愚かさが学者らしい冷静な筆でつづられる。


    ランキングから

    「国家の品格」 藤原正彦

     「日本人としての心を忘れないために、ぜひとも読んでもらいたい1冊」(愛知県立豊橋西高校 藤城義光先生 51歳)

    「ライ麦畑でつかまえて」 サリンジャー

     「全ての人が何かを感じる作品ではないかもしれない。自分にとっては14歳で初めて出会って以来、繰り返し読んでいる作品。毎回感じることが変化していくのがおもしろく、それで自分の精神的成長が測れるような気がする」(トキワ松学園中学・高校 田中純子先生)


    2015年04月28日 08時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    おすすめ
    PR
    今週のPICK UP
    宣伝部PR