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    Jリーグの老舗・ヴェルディがゲーム業界に参戦

    メディア局編集部
    • 東京ゲームショウで行われた「日本eスポーツリーグ」の発表会に出席した東京ヴェルディの羽生英之社長(左)。右は「Naturals HOKKAIDO」を率いる歌手のサンプラザ中野くん(2016年9月16日撮影)
      東京ゲームショウで行われた「日本eスポーツリーグ」の発表会に出席した東京ヴェルディの羽生英之社長(左)。右は「Naturals HOKKAIDO」を率いる歌手のサンプラザ中野くん(2016年9月16日撮影)

     サッカー・Jリーグの東京ヴェルディがゲーム業界に進出する。11月から始まる「日本eスポーツリーグ」への参戦を表明、プロ契約を結ぶ専属プレーヤーの募集も始めた。ヴェルディは今でこそ、J2で15位(9月20日現在)と苦戦しているが、1993年のJリーグ発足時からのオリジナルメンバーで、カズ(三浦知良)らを擁し、初年度から2年連続で優勝した老舗中の老舗だ。足で一時代を築いた名門クラブが、「指先勝負」の世界に飛び込む狙いはどこにあるのか。

     

     まず、「eスポーツ」について説明しておこう。

     「e」とは「electronic=エレクトロニック」のことで、電子機器を使って行うコンピューターゲームやビデオゲームを指す。eスポーツはそれらによる対戦ゲームで、世界の競技人口は約1億人いると言われる。米国や韓国にはプロリーグがあり、年間1億円以上を稼ぐトッププロも存在する。

     日本では昨年4月に「日本eスポーツ協会」が設立され、今年3月に1回目の選手権が開催された。11月にスタートする「日本eスポーツリーグ」には、東京のヴェルディのほか、札幌や大阪などに本拠地を置く6チームが参加、シューティング、サッカー、格闘系の3種目で戦い、日本一を争う予定だ。

     

     では、ヴェルディが参戦する理由は何か。

     「いろいろなところでタッチポイント(接点)を増やすのは大切。ファン開拓にはいい。いま、アニメとコラボをしているが、初めはアニメ好きだった人がサッカー好きになって、リピーターになったりする。今回もそうしたことを狙っている」

     羽生英之社長の説明はよどみがない。新たなファン層開拓が狙いのひとつなのだ。

     サポーターの新規獲得だけでなく、サッカー部門ではコンタクトしにくいスポンサーに対しても、eスポーツなら、たとえばゲーム会社などに話を持ちかけるなど可能性が広がる。設備投資は不要で、キャンプを張る必要もないことなどから、「採算は取れる」という。

     

     海外のクラブを見渡せば、イングランドのマンチェスターシティ(マンC)や、ドイツのヴォルフスブルクなどがすでに「eスポーツ」に参入しており、今回のヴェルディの動きは時流に乗ったものともいえる。従来のサポーターからの賛否は、「6、7割は『面白いことをしてくれる』と高評価で、残りの2、3割は『そんな余裕があるならチームにお金を入れてJ1に上がれ』という意見」だそうだ。

     「(実力差があって)サッカーでは実現が難しいマンC―ヴェルディの試合がeスポーツなら実現できるかもしれない」とヴェルディ関係者。サッカーが母体のクラブとしては、それはそれで、寂しい話なのだけれど。

     

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    2016年09月21日 06時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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