文字サイズ
    ちょっと気になるニュース、インターネットやSNSで話題のトピックス……。世の中の「今」をお届けします。
    スポーツ

    駅伝シーズン前哨戦…全日本関東予選に見た注目3校

    読売新聞運動部 西口大地
     駅伝シーズンの前哨戦が始まった。全日本大学駅伝関東予選会が6月18日、埼玉浦和駒場スタジアムで開催され20校が参加した。大会は1万メートル走を4組に分け、各校が各組に2人ずつ出場。計8人の合計タイムを競う方式で、上位9校が11月の本大会出場権を獲得した。この大会は実質的に「駅伝チーム」としての今季初戦でもあり、来年1月の箱根駅伝までの各校の行方を占うことができる。注目3校の戦いぶりを振り返ってみよう。

    神奈川大…昨年途中棄権の山藤が悪夢を払拭

    • ゴール直後に抱き合う神奈川大の山藤(右)と鈴木健
      ゴール直後に抱き合う神奈川大の山藤(右)と鈴木健

     トップ通過を果たしたのは、1年前の予選会で途中棄権に終わった神奈川大だ。

     1組に出走した越川堅太、荻野太成の2年生コンビがそれぞれ2着、4着と好発進を切ると、3組では鈴木祐希、大塚倭(ともに4年)が3、4着と好走。この時点で、総合タイム首位に躍り出た。

     各校のエース級が集う最終組は、今年の箱根駅伝で2区歴代8位の快走を見せた鈴木健吾(4年)と、1区5位の山藤(やまとう)篤司(3年)が出場した。山藤は、昨年の最終組でレース終盤に過呼吸となって途中棄権した当人だった。

     昨年は夜でも30度近い高温だったが、今年の大会当日は夕方から雨が降り続き、「暑かったら怖さはあったが、これなら大丈夫」と山藤の不安は消えた。序盤から飛び出した留学生たちに食らいつく積極性は前年と変わらない一方で、きつさを感じた中盤以降は冷静に自分のペースを保って8着でゴール。5着に入った鈴木の力強い抱擁に迎えられ、「(昨年は)申し訳ないと思っていたので、ホッとした」と笑みがこぼれた。

     全日本では悲劇に泣いた神奈川大だが、今年の箱根駅伝では総合5位と健闘した。昨年までは11年連続でシード権を逃していた(2010年大会は予選落ち)のだから、大躍進といえる。その火付け役となったのが、棄権したとはいえ、攻めの姿勢を貫いた1年前の山藤の走りだったことは、大後栄治監督はじめチームの誰もが認めている。悪夢を完全払拭し、「本大会ではしっかり優勝争いに絡めるようにしたい」と山藤。往路優勝を第一目標に、20年ぶりの総合優勝も視野に入れる箱根駅伝でも、先頭に立って引っ張る決意だ。

    【あわせて読みたい】
    ・マラソンも1万mも…「走る二刀流」大迫傑の進む道
    ・箱根駅伝…距離が変わった新4区・5区を検証する
    ・箱根駅伝3連覇…青学・原監督のビジネスマンパワー

    2017年07月12日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR情報
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP