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    巨人生え抜きで2000安打…阿部の偉業は今世紀初

    読売新聞メディア局 榊岳央
     巨人の阿部慎之助(38)が13日、日本プロ野球史上49人目となる通算2000安打を達成した。巨人に新人として入団して、在籍したまま2000安打に到達したのは5人目で、柴田勲以来、実に37年ぶりとなる。阿部の偉業を機に、2000安打と所属球団の関係を調べてみた。

    川上、長嶋、王、柴田と肩を並べた阿部

    • 13日の広島戦で通算2000本目の安打を放った阿部
      13日の広島戦で通算2000本目の安打を放った阿部

     巨人在籍時に2000安打(日本球界のみの記録)を達成したのは、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲、落合博満、清原和博、小笠原道大、それに今回の阿部で計8人になる。これは12球団のなかでトップの数字だ。2位はソフトバンク(南海、ダイエー時代を含む)と中日の6人。ソフトバンクには、南海時代の野村克也、広瀬叔功や小久保裕紀らがいて、中日には高木守道や、今年6月に達成した荒木雅博らがいる。最も少ないのは球団の歴史が浅い楽天で、松井稼頭央1人しかいない。

     次に、新人として入った球団に在籍したたま2000安打を達成した「生え抜き組」を調べてみると、該当者は阿部を含めて27人いる。

    こちらも一番多いのは巨人で、川上、長嶋、王、柴田、阿部の5人。中日(高木、谷沢健一、立浪和義、荒木)と、広島(衣笠祥雄、山本浩二、野村謙二郎、前田智徳)がそれぞれ4人で続く。

     生え抜き達成者が1人もいない球団は二つあり、ひとつは楽天だ。これは、球団の歴史が浅いから仕方ない。もうひとつはどこかというと、西武なのだ。前身の西鉄時代と森祇晶監督時代に黄金期を築いた球団だけに、意外に思う人もいるだろう。

     詳しく調べてみると、西武(西鉄、太平洋、クラウン時代を含む=以下同じ)在籍時に2000安打に到達したのは、江藤慎一、土井正博、山崎裕之の3人だけ。江藤は中日など、土井は近鉄、山崎はロッテで、それぞれで一時代を築き、西武に移籍してから大記録を達成した。逆に、プロ入りは西武で、他球団に移籍してから2000安打を達成したのは、秋山幸二、清原、和田一浩、松井稼の4人になる。

     西鉄時代に活躍した大打者として知られ、いずれも野球殿堂入りしている中西太は1262安打、豊田泰光は1699安打(国鉄移籍後を含む)で、いずれも2000安打に届いていない。

    阿部には「いい意味での図太さ」が備わっていた

    • プロ初打席で初安打を放った阿部(2001年3月30日、米山要撮影)
      プロ初打席で初安打を放った阿部(2001年3月30日、米山要撮影)

     話を阿部に戻そう。

     阿部は、中央大から2000年のドラフト1位で巨人に入団、プロ1年目の開幕戦初打席(2001年3月30日)で初安打を放っている。獲得に尽力したのが、当時の巨人編成部長の末次利光さん(75)だった。末次さんは阿部と同じ中大OBで、現役時代は生え抜きの外野手としてV9時代に活躍した。巨人の選手が受けるプレッシャーを肌で知っているひとりだ。

     「活躍は予想していた。アマチュア時代から、攻守両方を兼ね備えた選手だったが、なにより、精神的に強かった。いい意味で図太い。プレッシャーを楽しむことができる心の強さが、巨人軍の生え抜きの選手としてこれだけ活躍できる理由ではないか」

     末次さんは、阿部の偉業をこう分析した。

     阿部は、21世紀にプロデビューした選手で初めて2000安打を達成した選手でもある(米大リーグを経由したアレックス・ラミレス・現DeNA監督を除く)。捕手から一塁手へとポジションが変わって負担が減ったいま、安打数はどこまで伸びるのだろうか。

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    2017年08月14日 12時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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