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    スポーツ

    「箱根」の新星?日本インカレで注目のルーキー3人

     9月上旬に福井市で開催された陸上の日本学生対校選手権(日本インカレ)では、男子100メートルで桐生祥秀(東洋大)が日本人初となる9秒台をマーク、日本中が大いに沸いた。一方、男子中長距離に目を向けると、10月の出雲、11月の全日本、来年1月の箱根へと続く駅伝シーズンを前に、新戦力と期待される実力派のルーキーたちが大きな存在感を放っていた。(読売新聞運動部・西口大地)

    1万メートルで見せた東洋大・西山の力走

    • 男子1万メートルで日本人トップの3位に入った東洋大の西山和弥(2017年9月8日、吉野拓也撮影)
      男子1万メートルで日本人トップの3位に入った東洋大の西山和弥(2017年9月8日、吉野拓也撮影)

     大会初日の9月8日、1万メートルで鮮烈なインパクトを残したのが、西山和弥(東洋大1年)だ。ケニア人留学生2人が前半からペースを上げ、早々と集団が崩れる中で積極的に前を追い、6000メートル付近からリオデジャネイロ五輪3000メートル障害代表の塩尻和也(順大3年)と一騎打ちの3位争いに突入した。

     西山と塩尻は、同じ群馬県出身。西山が中学2年の頃から同じチームで地区駅伝を走った顔なじみだ。塩尻は今や大学長距離界を代表するスター選手だが、西山は一歩も引くことなく、7000メートル手前では強気に前へ出た。その後、抜き返されたものの、持ち前の粘りで食らいつき、残り600メートルで勝負のスパート。塩尻を上回り、堂々、日本人トップの3位に入った。

     自己ベストを約30秒も短縮した28分44秒88の快走に、西山は「(塩尻に)1回も勝ったことがなかったが、今日は狙えると思った。夏合宿でしっかり練習ができて、このぐらいのタイムが出せると思っていたので、ホッとした」と満足顔だ。

     伊勢崎一中時代から常々、全国の舞台で活躍してきてはいたが、東農大二高では表彰台にあと一歩届かなかった。日本インカレは、駅伝に向けた練習を優先して多くの有力選手が出場を回避しているのは重々承知の上で、日本人トップの3位を「結果を残せてうれしい」と素直に喜び、確かな自信を手にした。

     東洋大と言えば、箱根駅伝5区での激走で知られる「山の神」柏原竜二さんをはじめ、双子の設楽啓太・悠太、服部勇馬・弾馬兄弟と、大学長距離界を代表するエースを輩出してきた。しかし、今季は卒業した服部弾に代わるエースの不在が大きな課題と見られている。

     「今は足元にも及ばないけど、在学中に先輩たちよりすごい選手になれるよう努力していきたい」

     さっそく頭角を現した将来のエース候補は、4年ぶりの箱根路制覇へ起爆剤となる可能性は十分ある。

    2017年09月20日 10時29分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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