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    社会

    「農業女子」メンバー600人超えで5年目へ

    読売新聞メディア局編集部 京極理恵
     女性農業者の知恵を企業が商品化し、女性の新規就農を増やすことを目指す「農業女子プロジェクト」が11月で5年目に入った。2013年11月の発足当初は37人だった女性農業者メンバー「農業女子」も年々増え、今年12月13日現在では642人と17倍強になった。参加企業も9社から33社に増えた。さらに昨年からは、高校や大学などと連携し、若い女性の職業選択肢に農業を加えることにも積極的に挑み始めている。

    8色の軽トラックなどが登場

    • 新しく発売される歩行型草刈り機の小さな工夫について語る榎本さん(左)。隣は同じくメンバーの久和田早紀さん、木下栄一郎・井関農機社長(右から2人目)、上月(こうづき)良祐・農林水産大臣政務官(12月13日、茨城県つくばみらい市で)
      新しく発売される歩行型草刈り機の小さな工夫について語る榎本さん(左)。隣は同じくメンバーの久和田早紀さん、木下栄一郎・井関農機社長(右から2人目)、上月(こうづき)良祐・農林水産大臣政務官(12月13日、茨城県つくばみらい市で)

     「助演女優から主演女優へ」

     12月13日、茨城県つくばみらい市の井関農機夢ある農業総合研究所で行われた「農業女子プロジェクト成果発表会」。農水省就農・女性課長の佐藤一絵さんはこのキャッチフレーズを掲げ、過去4年間の成果を踏まえ、今後は農業における女性の立ち位置を「主役」に変えていくべく活動を充実させていくとアピールした。

     同プロジェクトは2013年、アベノミクスが柱の一つに「女性活躍」を掲げたことを受け、農水省を旗振り役に始まった。農業者の減少などの課題を解決する一助として、若い女性の就農参加の拡大を目指す。その一つの手法として、女性農業者が働きたくなる現場づくりにつながるよう、プロジェクト参加企業が費用を負担して、メンバーから現状に対する不満や希望、アイデアを聞き取り、試作品を試してもらい、コラボ商品を作る。これまで8色(当初発売時、現在は9色)の軽トラック(ダイハツ)、作業着の泥汚れが落ちやすいドラム式洗濯乾燥機(シャープ)などを世に送り出してきた。

     コラボ商品以外にも、女性農業者同士の地域ネットワーク拡大や、香港など海外での商品販売プロモーション進出などが進められている。昨年から「未来の農業女子」育成のため、東京農業大学など教育機関も参加し始めた。

    「ちょっとの変更」がうれしい

    • 「プチもあ」のエンジン始動手順は、農作業現場ですぐわかるようになっている
      「プチもあ」のエンジン始動手順は、農作業現場ですぐわかるようになっている

     13日は、井関農機がプロジェクト第3弾として歩行型草刈り機「プチもあ」を発表。スマホでQRコードを読み込むと取扱手順が動画で見られたり、ハンドルとレバーの間隔を狭くして女性の手でも操作しやすくしたりする、などの工夫を加えているという。参加したメンバーで愛知県豊川市でブルーベリー栽培などを営む榎本佐和子さんは、「『あともうちょっと(仕様を変えてくれれば)』という小さなところから製品開発に取り組んでくれるのがありがたい。その『ちょっと』の変更で作業動線が変わる」と話した。

     就農者の高齢化など農業を巡る環境の厳しさは相変わらずだが、農業界で“助演”的な立場に置かれがちな女性を“主演”級に押し上げていこうという取り組みは着実に浸透しつつあるようだ。

    (メディア局編集部 京極理恵)

    「農業女子プロジェクト」サイト

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    2017年12月18日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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