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幻の表彰式、泣き崩れる織田…フィギュア採点ミス

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採点ミスが判明、2位から優勝となり、無人のリンクで表彰される高橋大輔

 フィギュアスケートのトリノ五輪最終選考会となる全日本選手権(東京・国立代々木競技場)で24日、表彰式まで行ったその後になって、衝撃的な採点ミスが発覚した。

 1位になった高橋大輔選手(19)(関大)は報道陣に囲まれると「素直に喜べません」と複雑な表情を浮かべた。

 「採点ミスで1位と2位が入れ替わります」。報道陣に、日本スケート連盟役員が口頭で報告したのは、午後10時半から始まった表彰式の直後だった。帰り支度を始めていた高橋選手は、表彰式をやり直すために再び衣装に着替え、2位になったことを告げられた織田信成選手(18)(関大)は、泣き崩れてホテルへ帰ったという。

 同日午後11時50分ごろから始まった“やり直し表彰式”。40人ほどしかいないがらんとした観客席に囲まれて、1人リンクに立った高橋選手の表情は暗かった。トロフィーを手に、リンクを一周した高橋選手は、深夜まで残っていたファンたちの拍手を受けて、初めてぎこちない笑顔を見せた。

 ◆コンピューターの集計ミスが原因◆

 当初1位とされた織田選手と2位とされた高橋選手が入れ替わる大トラブルは、最新ソフトに更新していなかったためのコンピューターによる得点集計ミスが原因だった。日本スケート連盟の小野長久フィギュア部長は「システムのミスはルール上、訂正できるが、織田選手に申し訳ないことをした」と陳謝した。

 集計ミスは、得点にカウントされないはずの織田選手の12回目のジャンプが数えられてしまったことで起きた。フィギュアスケートではジャンプの乱発を防ぐため、「3回転ジャンプは、2種類までなら2度繰り返して跳んでも良い」という規制があるが、織田選手は、3種類のジャンプを2度繰り返した。

 国際スケート連合(ISU)規格の採点ソフトなら、直ちに違反と認識、得点から除外されるシステムになっているが、日本連盟は最新のソフトを採用しておらず、織田選手の得点に、7・4点が余分に加わった。

 日本連盟は、ISU規格の最新システムを導入していない理由について、「高価だし、全部英語で、使いきれない審判もいる」と説明。全日本王者が入れ替わる大失態には、「油断といえば油断があった」(小野部長)と非を認めている。

2005年12月25日1時45分  読売新聞)
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