(5)FW リオネル・メッシ(アルゼンチン)…本物の「マラドーナ2世」
08〜09年FIFA年間最優秀選手
アルゼンチンではこれまで何度も「マラドーナ2世」が現れ、消えた。しかし、今度こそ本物と国民の誰もが信じて疑わない。そして、今大会が「メッシの大会」になるであろうことも――。
所属するバルセロナで2007年に見せた5人抜きは、世界に衝撃を与えた。スペイン国王杯ヘタフェ戦、ハーフライン手前でボールを受けると、1人、2人と相手をかわし、最後はGKまで振り切ってゴール。まるで、マラドーナが1986年W杯のイングランド戦で見せた“元祖”5人抜きの再現のようだった。
クラブは昨季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)や国内リーグなど主要タイトルを独占、その原動力となった活躍が認められ、国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手にアルゼンチン人として初めて選ばれた。今季もゴールを量産し続け、ライバルであるブラジルのメディアやファンでさえ、「世界一の選手」と称賛を惜しまない。
小刻みなボールタッチとステップ、代表でも輝くか
1メートル69と小柄で、子供のころについたあだ名は「ノミ」。華麗なフェイントで相手をかわすよりも、小刻みなボールタッチとステップで相手を抜き去っていく姿は、あだ名通りだ。
成長ホルモンの分泌が異常となる病気で身長が伸びず、アルゼンチン国内でも才能を認められてはいたものの、高い治療費が必要で各クラブは獲得を断念。13歳でバルセロナへ渡り、花開いた。
ただ、マラドーナ監督率いる代表では、いまだ輝きを見せてはいない。22歳のFWが母国に3度目となる優勝カップをもたらし、名実ともに「マラドーナ2世」となるか。(野崎尉、5月14日掲載)
[ 関連記事 ]メッシ最優秀選手に アルゼンチン人初【ロンドン=大塚貴司】国際サッカー連盟(FIFA)は21日、2009年の年間最優秀選手を発表し、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(22)が初受賞した。1991年創設の同賞でアルゼンチン人の受賞は初めて。 欧州チャンピオンズリーグ(CL)をはじめ、スペイン1部リーグ、スペイン国王杯、クラブワールドカップ(W杯)など年間6冠を獲得したバルセロナのエース。相手守備を切り崩す高速のドリブル突破を武器とし、欧州CLでは決勝でゴールするなど史上最年少の得点王に輝いた。 各国・地域の代表監督と主将の投票で1073ポイントを集め、352ポイントで2位のポルトガル代表MFロナルド(レアル・マドリード)に大差を付けた。3位はバルセロナの同僚でスペイン代表MFシャビ。メッシは一昨年、昨年とも2位だった。 バルセロナの若きエースは記者投票によるフランス・フットボール誌選出のバロンドール(世界最優秀選手)にも輝いており、史上11人目のダブル受賞。今年の個人タイトルを独占した。 スイス・チューリヒでの表彰式で、メッシは「アルゼンチン人として初受賞という事実は素晴らしい名誉。今年達成したすべては、チームメートなしでは不可能だった。この賞は彼らのものだ」と語った。 ◆ベストイレブン バルサから4人ベストイレブンは、バルセロナからメッシのほかDFアウベス、シャビとイニエスタの両MFの計4人。レアル・マドリード(スペイン)からGKカシリャスとロナルド、リバプール(イングランド)からはMFジェラードとFWフェルナンドトレスの各2人ずつが入った。 ハンガリーの伝説的名手プスカシュにちなみ、年間で最も美しいゴールに与えられる新設の「プスカシュ賞」は、当時マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)所属のロナルドが4月15日の欧州CL、ポルト戦で決めた約35メートルのロングシュートに決まった。女子の最優秀選手にはブラジル代表FWマルタ(23)を4年連続で選出した。 (2009年12月22日 読売新聞掲載) |
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