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(9)高地対策にレバニラ

食事・栄養管理

 試合で10キロ以上走り続けるには、試合の前、試合中の栄養管理が重要だ。今大会中、日本代表の食事は、日本から帯同したベテランシェフが担当。和食を中心としたビュッフェ形式だ。この食事で奨励されているのが鉄分の摂取。例えば、『レバニラいため』という料理名の脇に『鉄分』と記してあるという。これは高地での試合に向けた対策だ。

 国立スポーツ科学センターの鈴木康弘研究員によると、酸素の少ない高地では、酸素を運搬する赤血球が増える。赤血球の増産には、血中や肝臓に貯蔵されている鉄分が使われるが、急速に減少すると貧血を起こし、疲れやすくなる。「貯蔵鉄はすぐに補給されないので、普段の食事から摂取しておくことが不可欠」という。

 GK川口能活は「レバー、モツ系、ウナギは出ていますね。鉄分が高地対策にいいことは、みんな知識としてありますから、とるようにしています」と話す。

 前回ドイツ大会では、残り30分で足が止まった選手がいたことに、「栄養管理が不十分だった可能性がある」とする専門家もいる。この反省から岡田監督は、メニューにも細かい注文を出しているという。

 川口は、「確かにあの時は暑くて、食べる量が少なく、栄養がちょっと不足した選手もいたんじゃないですかね。今回はよく食べられている。食事って、やはり最高の楽しみの一つですし、こちらで和食が食べられるのは大きい。みそ汁とか納豆……」という。

ブランチ=杉浦教授提供
開始3時間前=杉浦教授提供

 代表のメニューづくりにかかわった立教大コミュニティ福祉学部の杉浦克己教授によると、試合前日からは、脂肪分を減らし、炭水化物の多い食事に切り替わる。「炭水化物に含まれる糖類は、グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄積される。これが強度の高い運動時に分解され、エネルギー源を生み出し、パワーになる」。

 試合3〜4時間前にとる軽食も、炭水化物系に、エネルギー産生にかかわるビタミンB1などが中心だ。

 試合中はハーフタイムにエネルギーを補給。でんぷん分解物をベースに、エネルギーを作り出すのに不可欠なクエン酸などを加えたドリンク(約150キロ・カロリー)を飲む。「急激に血糖値を上げるとインスリンが分泌され、一時的に低血糖になって運動には不利なので、血糖値を刺激しないで素早く吸収できるように工夫してある」と杉浦教授はいう。

 試合後、消耗した体の疲労回復にも栄養は不可欠。試合直後に水分75%、糖分20%、たんぱく質5%程度が含まれたゼリーを飲む。傷んだ筋肉の修復が加速される。また、なるべく早くにバランスのよい食事をとることで疲労も癒やされる。

 W杯は、こうしたピッチを離れた所での工夫と研究を含めての総力戦なのだ。

2010年6月22日  読売新聞)


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日程・結果
決勝・3位決定戦予定 (日付と時間は日本時間です)
決勝 オランダ 7/12
3:30
スペイン
3決 ウルグアイ 7/11
3:30
ドイツ
日本代表
  名前 所属 出場回数
GK 楢崎正剛 名古屋 4回目
川島永嗣 川崎
川口能活 磐田 4回目
DF 中沢佑二 横浜M 2回目
田中マルクス
闘莉王
名古屋
今野泰幸 F東京
岩政大樹 鹿島
駒野友一 磐田 2回目
長友佑都 F東京
内田篤人 鹿島
MF 中村俊輔 横浜M 2回目
遠藤保仁 G大阪 2回目
中村憲剛 川崎
稲本潤一 川崎 3回目
阿部勇樹 浦和
長谷部誠 ウォルフスブルク
本田圭佑 CSKA モスクワ
松井大輔 グルノーブル
FW 岡崎慎司 清水
玉田圭司 名古屋 2回目
大久保嘉人 神戸
森本貴幸 カターニア
矢野貴章 新潟