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(10)長友 体幹鍛え、低い重心

1対1の強さ

 14日のカメルーン戦で、8年ぶりのW杯勝利を収めた日本。この試合で持ち前の1対1の守備力を生かし、相手のエースとして最も恐れられていたFWエトーをほぼ封じ込んだDF長友佑都は、「ほとんど仕事をさせなかったと思う」と胸を張った。

 1対1の局面で、ボールを奪うには、フィジカルの強さが求められる。それは、単なる体の大きさというより、「体幹」(体の中心部)の筋力の強さに左右されるものだ。1メートル70と小柄な長友が当たり負けしないのは、この体幹筋を鍛え、常に安定した姿勢で、前後左右どの方向へもぶれずに対応できる瞬発力を備えているためだ。

 聖マリアンナ医科大の河野照茂教授によると、腹筋、背筋を中心とする体幹筋の中で、特にフィジカルの強さを支えるのは、骨盤の近くにある「腹横(ふくおう)筋」や、背骨と大腿(だいたい)部を結ぶ「大腰(だいよう)筋」という。まさに、長友が走る際に意識するという「丹田」(へその下)にある筋肉群だ。「これらの筋肉は、体のバランスを保つのに重要。手足の動きと連動させて鍛えることで、重心がぶれたりバランスが崩れたりしても、瞬時に姿勢を戻せる。俊敏に体の切り返しやキックに対応できるのはそのためだ」と強調する。

 筋肉の強さだけでなく、「ぶつかり合う時の動作の巧みさも重要」と指摘するのは、東京大の深代千之教授だ。長友は、相手と接触する時に重心を低くすることを心がけている。「これにより、地面をける足の力(地面反力)を重心の方向に向けやすくなるなど、コントロールが容易になる。けりの力を、効率よく相手を押す力に変換できる」と分析する。

 相手の動きを見て駆け引きする1対1の守備では、「最後の最後まで動かず機をとらえることが大切」(丸山剛生・東工大准教授)だ。カメルーン戦で、長友はエトーとの距離を保ち、相手の出方を待って、ぎりぎりになって対応した。それがエトーの動きを封じたわけだが、この試合での長友は、最もスピードに乗った時で時速30・13キロと世界トップクラスの数字を記録した。瞬発力が弱いと言われがちな日本の中で、フィジカルの強さは光っている。

 24日の大一番、デンマーク戦では、MFロメダールを迎え撃つことになりそうだ。善戦した19日のオランダ戦でも、決定的な場面を作らせず、「負けるような相手じゃなかった。(24日は)左から攻めさせない」と強気な姿勢を崩さない長友。好調な右ウイングを封じ込めて、ベスト16進出といきたい。

2010年6月23日  読売新聞)


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日程・結果
決勝・3位決定戦予定 (日付と時間は日本時間です)
決勝 オランダ 7/12
3:30
スペイン
3決 ウルグアイ 7/11
3:30
ドイツ
日本代表
  名前 所属 出場回数
GK 楢崎正剛 名古屋 4回目
川島永嗣 川崎
川口能活 磐田 4回目
DF 中沢佑二 横浜M 2回目
田中マルクス
闘莉王
名古屋
今野泰幸 F東京
岩政大樹 鹿島
駒野友一 磐田 2回目
長友佑都 F東京
内田篤人 鹿島
MF 中村俊輔 横浜M 2回目
遠藤保仁 G大阪 2回目
中村憲剛 川崎
稲本潤一 川崎 3回目
阿部勇樹 浦和
長谷部誠 ウォルフスブルク
本田圭佑 CSKA モスクワ
松井大輔 グルノーブル
FW 岡崎慎司 清水
玉田圭司 名古屋 2回目
大久保嘉人 神戸
森本貴幸 カターニア
矢野貴章 新潟