16強 悔しいが幸せ感じられた
世界の16強。満足感か、悔恨か。長友佑都(F東京)がW杯を振り返る
「ベスト4を目指して本気で取り組んできた。達成できず、悔しい思いでいっぱい。ただ個人としてはチャレンジすることができた。強い相手とやれる幸せを感じられた」
大会前の日本代表は不調。ファンはやきもきさせられたが、長友は「大丈夫」と言い続けた
「批判されても、一人一人ブレることがなかったし、ぼく自身も目標に向かって絶対にブレなかったから。いい時は何も考えず、波に乗っていける。悪い時にどう乗り越えるか。良くない時を乗り越えれば、強いチームになれると確信を持っていた」
W杯で大活躍の本田圭佑(CSKAモスクワ)とは、同い年。宿舎も隣室で、よく話をした
「ぼくの体幹強化の講義とか。あいつは上に行きたいから、めっちゃ真剣に聞いてくる。スイスで一緒に食事した時も、ホテル近くの日本料理屋まで、ぼくが言ったように骨盤を意識して歩いてた(笑)。言いたいこと言えるし、ピッチでもけんかする時はけんかする。彼も含め、本当にいいチームだった。最高」
自身も活躍を認められ、複数の欧州クラブから獲得の申し出を受けている
「ありがたく光栄なことだが、これから考えたい。(W杯は)もう過去の話。どれだけ毎日、自分を追い込んでいけるかが課題だし、目標」
中学では地元のジュニアユースに落ちた。高校、大学でもレベルの高さを痛感しながら、失神寸前までの厳しい練習を重ね、W杯出場を果たした。世界に舞台を移しても、シンデレラストーリーの主役は、きっと愚直に走り続けるだろう。(清水暢和)
(2010年7月6日 読売新聞)
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