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    日本はサッカーの本質が分かっていない…李国秀

     日本が1-4でコロンビアに敗れ、ブラジルW杯グループリーグ敗退が決まった今大会の第3戦を、元ヴェルディ総監督の李国秀氏に分析してもらった。(聞き手は、塩見要次郎・読売新聞サッカー推進事務局長)

     ――日本は、頑張りましたが、完敗でした。

     「日本は、頑張った、だけ。サッカーになっていなかった。コロンビアは素晴らしかった。うまさと賢さを兼ね備えていた。大きな差があった」

     ――厳しいですね。

     「日本の攻撃は、勢いだけ。あまりに“かみ合わせ”が悪い。お互いの意思疎通が感じられない。選手たちがなぜ、イライラしないのか。不思議で仕方ない。日本はサッカーの本質が分かっていない」

     ――怒っていた選手もいましたよ。

     「外に向かって不満を示すのではなく、味方の選手自身に訴え、意志を示さなければ、意味がない」

     ――かみ合わせとは?

     「サッカーは、いつ、どこで、なぜ、そこでボールを受けるのか。いつ、どこに、なぜ、そこにボールを出すのか――を、考え抜いて行う競技。コロンビアの選手は、それが身にしみているから、じっくり守ったうえでの、ボールをきっちり回しての速攻を次々と決めた」

     ――前半は、日本のペースだった。

     「後半開始からロドリゲスを投入し、コロンビアが本来の姿に戻っただけ」

     ――ザッケローニ監督の采配は?

     「なぜ、守備的MFに青山を先発させたのか。前に出て守るタイプだが、私は、評価しない。中盤で相手にかわされ入れ替わることは、守備的MFとしてはあってはならないプレー。そのリスクがある選手で、ザッケローニ監督も後半途中から山口に代えた」

     ――前半早々にPKを与えた今野の守備は?

     「あれはギリギリのプレー。相手が一枚、上だった」

     ――大久保は奮闘した。

     「もっと自分のプレーを整理してほしい。シュートが武器のFWなのだから、ゴール前に構え、シュートに対して集中してほしかった。後半、右からのクロスをボレーで打って、外した。まあ、あれを決められるなら、欧州の一流リーグでプレーしているだろうが」

     ――香川は残念だった。

     「つねに目いっぱいのプレーだった。力の使い分けが出来るのが一流。DFをかわすまでは70%、シュートの瞬間だけ100%の力で――というように」

     ――それができる選手だと思っていたが。

     「W杯の本番では、できなかった、ということだ」

     ――岡崎の同点ゴールは素晴らしかった。

     「今大会の日本代表で、合格点を与えられるのは、岡崎だけだろう。そのシーンは、本田との間で、いつ、どこに、なぜ、こういうボールがほしい――という“かみ合わせ”があった」

     ――ブラジルでの、日本代表の戦いは、終わってしまいました。日本サッカーを今後、どうやって立て直すかなどに関し、次回、お聞きします。

     「わかりました」

    2014年06月25日 09時16分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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