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W杯日本戦チケット、ネットで闇転売…正規の36倍もサッカー・ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の開幕まで、あす9日であと1か月。日本戦チケットの争奪戦が繰り広げられる中、国際サッカー連盟(FIFA)が認めていない転売チケットが出回っている。 発券が大幅に遅れた2002年の日韓大会など、W杯ではチケットを巡るトラブルが続いた。関係者からは「また混乱が繰り返される恐れがある」との声が上がっている。 「間に合う! W杯ドイツ大会 観戦チケット」。ホームページでそう宣伝している東京都内のある旅行会社は、欧州の業者から入手したチケットを販売している。 1998年のフランス大会で、チケットが不足して多くのサポーターがスタジアムに入れなかったことなどから、FIFAは、日韓大会以降、W杯チケットの代理店販売を禁じている。 ドイツ大会のチケットは、W杯組織委員会がインターネットを通じて販売しているほか、公式スポンサーと出場国のサッカー協会割り当て分が一般向けに販売、配布されている。 この旅行会社が販売しているのは、それらが転売されたチケットという。 FIFAは、フーリガン対策などでチケットに印刷された氏名と違う人物の入場を禁止しており、名義を変更する場合、購入先に理由を書面で提出するよう求めている。 さらに、チケットには個人情報を記録したICチップが埋め込まれ、観客がスタジアムに入る際、氏名や性別、年齢などをチェックできる仕組みになっている。 しかし、この旅行会社は「前回も記名式チケットが導入されたが、入場時のチェックは行われなかった。今回も入場できるはず」としている。 日本サッカー協会が第一弾で売り出した日本戦のチケット6400枚に87倍もの応募があるなど、人気はすさまじく、この旅行会社の販売価格は、グループリーグのブラジル戦で、最も安い席でも1枚23万5000円。正規価格の45ユーロ(約6500円)の36倍に当たる。 「欧米の業者に『日本人なら売れる』と、足元を見られている」。この会社の社長(42)は説明するが、それでも、豪州とクロアチア戦を含む3試合で既に約50枚分が売れたという。ただ、日本の対戦国側の観客席の可能性もあり、この社長は「チケットが有効なのかも含め、お客さんには『100%の保証はできない』と言っている」という。 より安くW杯チケットを入手しようと、ネットオークションに手を伸ばすファンも少なくない。ただ、大半が海外からの出品のため、オークションを代行するサービスが思わぬ人気に。 都内のオークション代行会社には最近、「W杯のチケットを購入してほしい」との依頼が1日20件程度寄せられている。この会社によると、落札できる確率は8割程度という。 こうした状況について、日本サッカー協会は「チケットの高騰は、スタジアムでの観戦を希望するファンを遠ざける。転売チケットで入場する人は、本人確認を求められる可能性もあることを肝に銘じてほしい」と、注意を促している。 (2006年5月8日15時55分 読売新聞)
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