クリントン氏が大票田で1勝、指名争い踏みとどまる【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の民主党候補指名争いは4日、テキサス、オハイオ、ロードアイランド、バーモントの4州で予備選が実施され、同日夜(日本時間5日午前)、順次開票が始まった。 最大の焦点である大票田のテキサス、オハイオ両州のうち、オハイオ州では、ヒラリー・クリントン上院議員(60)がバラク・オバマ上院議員(46)に競り勝った。オバマ氏に苦戦を強いられ、選挙戦からの撤退観測も出ていたクリントン氏が、大票田でオバマ氏の勢いを食い止めたことで、選挙戦は当面継続する見通しが強まった。 CNNテレビによると、クリントン氏はオハイオ州(総代議員数161人)を制したほか、ロードアイランド州でも勝利した。同氏は4日夜、オハイオ州コロンバスで支持者に対し、「最近の歴史のなかで、(予備選で)オハイオを制することなく大統領になった候補はいない」と述べ、指名獲得に自信を示した。 オバマ氏はバーモント州での勝利を確実にした。テキサス州(総代議員数228人)の予備選では、開票率39%時点の得票率で、クリントン氏50%、オバマ氏49%と大接戦が続いている。 民主党候補の指名争いは、22州の予備選・党員集会が行われた2月5日のスーパーチューズデーまで、両氏がほぼ互角の戦いを続けてきた。しかし、オバマ氏は4日までにクリントン氏に9連勝し、当初はクリントン氏が圧倒的に優位だったテキサス、オハイオ両州でも接戦に持ち込んだ。 窮地に追い込まれたクリントン氏は、大票田の両州で敗北すれば、形勢逆転は極めて困難となり、撤退論が高まるのは必至の情勢だった。今回、少なくともオハイオ州でオバマ氏の勢いを食い止め、土俵際で踏みとどまったことで、選挙戦を当面継続する最低限の態勢を取り戻した。 民主党候補争いの次のヤマ場は、4月22日の東部ペンシルベニア州予備選となる見通しだ。代議員数では、クリントン氏はなおオバマ氏にリードされており、オバマ氏がこのまま勢いを維持できるか、クリントン氏が流れを覆すことが出来るかがカギとなる。 党大会での指名獲得に必要な代議員2025人を確保するには、両氏とも、予備選や党員集会で決まる一般代議員に加え、上下両院議員や知事らで構成する非拘束の特別代議員の確保が不可欠となる。 (2008年3月5日14時10分 読売新聞)
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