略奪などの容疑者引き回し、避難所前で「見せしめ」処分
震災に乗じた犯罪を戒める当局主催の「引き回し」。容疑者(オレンジ色の上着)が市民の前に立たされていた=25日、四川省都江堰市で
【都江堰(中国四川省)=末続哲也】四川大地震の被災地、四川省都江堰市内の避難所前で25日午後、震災に乗じて盗みなどを行ったという男女約20人が逮捕され、一般市民の前で引き回された。被災地では、治安悪化も問題となっており、当局では犯罪抑止に躍起だ。
被災者約1000人がテントで暮らす避難所前。トラックの荷台には、オレンジ色の服を着せられた容疑者が並ぶ。警察幹部が「犯罪は断固取り締まる」と宣言する中、「パソコンを奪った」「携帯を盗んだ」など、各容疑者の犯罪事実が明らかにされ、「災害に乗じた略奪罪で刑事拘留する」と次々に処分が下された。
住民によると、被災地では、地震で施錠がきかない民家や商店などから現金や貴重品を奪う犯罪が頻発。
中国では、文化大革命中などに公開式の裁判が行われ、現在でも“見せしめ”の効果を狙ったこうした処分が行われている。
(2008年5月27日02時08分 読売新聞)